
Googleが、Chromeで表示するサイトの安全性についてのインジケーターの計画を、公式ブログ(Chromium Blog)にて発表しました。今回の発表には、2018年10月導入予定のChrome 70からHTTPサイトのページでデータを入力すると、アドレスバーに「安全でない」を赤字で表示する計画であることが含まれています。
HTTPSの利用は普及が進行してきています。2018年5月中の時点で、米国でのChromeによるHTTPSのページロード比率は82%になっています。HTTPS化が他国に比べて遅れていた日本でも、2017年から急速にHTTPS化が進行しており、5月の時点でChromeでのHTTPSサイトのページロードは62%となっています。
Chrome セキュリティーインディケーターの計画
HTTPSの普及に伴って、Googleは、Chromeのアドレスバーに表示されるセキュリティーインジケーター(安全かを示すサイン)の表示を段階的に変更していくことを明らかにしています。
HTTPページのアドレスバーに「安全でない」の表示追加:2018年7月導入予定
2018年7月初めにリリース予定のChrome 68から、HTTPページのアドレスバーに「安全でない(“not secure”)が表示されるようになります。
HTTPSページのアドレスバーの「安全である(Secure)」を非表示:2018年9月導入予定
2018年9月にリリース予定のChrome 69から、これまでHTTPSページのアドレスバーに表示されていた「安全(”Secure”)が非表示となります。現在グリーン色で表示されている鍵アイコンの色も廃止となります。最終的には鍵アイコンも非表示となる予定です。
現在は、HTTPSのページが安全であることを強調して示す”Secure”に鍵アイコンが緑色で表示されていますが、”Secure”の表示とグリーンのアクセント(強調)カラーは廃止となります。HTTPSが幅広く普及して、当たり前になれば、鍵アイコンも廃止となる計画であることを示しています。
HTTPページでデータを入力すると赤色で安全でないを表示:2018年10月導入予定
2018年10月リリースのChrome 70から、HTTPページでユーザーがデータを入力すると、「安全でない」(“Not secure”)が赤色で警告表示されます。
最終形態:スケジュールは未定
導入スケジュールは未定ですが、Googleは、最終的には全てのHTTPページで「安全でない」の表示を行う意向であることを明らかにしています。HTTPSが機能していない他の安全ではないページも同様の扱いとなります。(情報ソース:Making HTTP As Non-Secure, The Chromium Projects)
モバイルでは以下の様になります。
HTTPSの普及が更に進行した段階で、最終的には、HTTPは安全ではないことを明確に表示することを計画していることとなります。
いつも参考になる記事をありがとうございます。
1箇所、誤植かと思われるところを見かけたのでご連絡いたしました。
見出し「最終形態:スケジュールは未定」の1行目の冒頭にある『次期は未定ですが』の『次期』は『時期』でしょうか?
こまかいところですみません。
ろんぶりさん、
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
「時期」のつもりで「次期」になっていました。「導入スケジュールは未定」に修正変更しました。
誤字のご指摘、ありがとうございました。