
WordPress.org が、次世代のWordPress バージョン5.0、Gutenbergの標準テーマとなるTwenty Nineteenの概要を発表しました。Gutenbergでは、サイトのレイアウトとデザインのカスタマイズがかつてないほど柔軟に行うことができるのが特長です。Twenty Nineteenの発表記事には、新しい標準テーマを投入する理由として、Gutenbergの持ち味をフルに堪能するために、柔軟性のある次世代のテーマが必要であるとしています。

Twenty Nineteenのプロトタイプ表示デモへのリンク
Twenty Nineteenのファーストインプレッション
表示デモを見て、次世代のテーマらしい洗練された印象を受けました。
Gutenbergの持ち味を引き出すため?パソコンでも1カラム
デモでは、パソコン表示でも1カラムのレイアウトになっていました。1カラムにすることによりメインコンテントエリアが広がり、画像やSNSの組み込み、引用文などを視覚的にバランスの取れた形でアクセントをつけた配置などが可能となっています。コンテントエリアのレイアウトの柔軟に設置できるGutenbergの特長、持ち味を活かすのには、1カラムの方が適しているためではないかと推測します。
画像が多いページの場合は、1カラム構成がパソコン表示デモ適します。Twenty Nineteenの特長は、画像を多く取り扱う用途に、適しているとも言えます。パソコン表示で1カラムの構成が受け入れられていくのかが、興味深い所です。
テーマでもモバイルファーストの時代到来?
パソコン表示で1カラムの場合、モバイル表示と共通のレイアウトイメージが強くなります。1カラムでのレイアウトは、モバイルでの表示が主役的な感じがあります。
著者のロゴやSNSアカウントとの連携効果を高める構成
デモから受けた印象としては、著者のロゴやSNSアカウント・ロゴなどをアイキャッチ画像内に表示する構成となっていて、ロゴの重要性が高まってきている昨今のトレンドを踏まえている印象を受けました。画像などを多用するコンテンツに適していると思います。その様なところも最近のブログコンテントのトレンドを踏まえた仕様となっていると思いました。
ミニマルな外観デザインでフルGutenbergサポート
Twenty Nineteenのコアはシンプルで、洗練したタイポグラフィーを提供します。テーマは無駄な装飾を省いたミニマルな外観デザインで、様々な用途に利用可能なテーマとなっているとの説明です。確かに店舗や会社のホームページなどから個人のブログにも使える柔軟なテーマデザインだと思います。店舗、ビジネスから個人ブログまで幅広く柔軟に対応できるデザインコンセプトは、Twenty Seventeenからの流れを継承していると思いました。
Gutenbergでは、従来のWordPressの投稿編集画面から(バックエンドの仕様が)大幅に変更されています。バックエンドでフロントエンドのスタイルと同じ表示で記事を作成、編集することができます。Twenty Nineteenは、フルGutenbergサポートしています。

リリーススケジュール予定について
WordPress 5.0 は、2018年11月19日にリリースされる予定です。テーマの開発日程よりも早い状態となっています。最初のリリースキャンディデート(RC)は10月末と見込まれています。RCの投入時期に動作するバージョンを用意したいとのことです。開発日程の関係から、5.0の公式リリース時に間に合わない可能性があるとのことです。
Native AMPの対応
Twenty Nineteenが、プラグインAMP for WordPressによるネイティブAMPに対応されているのかが興味があります。この点については、テーマの方ではなく、プラグイン側のサポートがメインとなります。まだ開発中のテーマなので、リリース時はネイティブAMPは間に合わない可能性がありますが、将来的にはサポートされると予想しています。
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