
2019年も残りわずかとなりました。2019年の検索・ウェブマスターに関連する主な出来事について、時系列順に振り返って紹介します。
2019年のウェブマスター間の主な出来事・発表タイムライン
ライトグレーの背景はウェブマスター関連の発表、イエローは検索アルゴリズムアップデートのロールアウトや不具合などについてのアナウンスです。
ウェブマスター公式ブログコメント欄閉鎖発表
新Search Consoleの機能追加の発表
ドメインプロパティ導入
Google検索インデックスに不具合発生
Google I/OでエバーグリーンGooglebot発表
5月31日に投稿された日本語での発表記事:Googlebot が常に最新のレンダリング エンジンをサポートするようになります
プリファードドメイン設定の廃止発表
Google 画像検索でスワイプしてAMPページを参照できるSwipe to Visitの公式ブログ記事投稿
Flash サポートの終了を発表
新Search Consoleの機能追加の発表
2019年1月25日、新しいSearch Consoleに追加する機能を発表しました。発表された機能は、2019年3月末までに実装される計画。(日本の公式ブログでは3月1日に日本語版の記事、「新しい Search Console で重大な課題に取り組みましょう ~ 今後のロードマップのご紹介」が投稿されました。)
追加予定の機能
- インデックスカバレッジレポートにクロールエラーレポートを追加
- インデックスカバレッジにサイトマップデータを追加
- URL検査ツールを使用してfetch as Google
- 設定にユーザー管理機能を追加
- 分野ごとに専用の構造化データレポート
- 古くなった機能の廃止
- HTMLの変更推奨
- プロパティセット
- Androidアプリ
- ブロックされたリソース
Search Console パフォーマンスレポートのトラフィックデータを正規URLに統一
2019年2月6日、それまでGoogle検索でユーザーが訪問したURLでパフォーマンスレポートに表示していたものを、正規URLに統一してレポート表示すると発表しました。例えば、以前はモバイル用のサブドメイン(例:m.example.com/post.html)のページは、正規URL(例:example.com/post.html)とは別にレポート表示されていましたが、正規URLにデータをまとめて表示するように変更となります。この変更は、4月10日までにパフォーマンスデータを移行する予定と発表記事に記載されています。
3月26日に投稿された日本語の発表記事:ウェブサイトのトラフィックが正規 URL に統合されます
ドメインプロパティ導入
2019年2月27日にGoogleは、http, https, www付き, www無しのサイトをまとめてレポート表示するドメインプロパティを発表しました。
関連記事: 2019年版 Google Search Console プロパティ登録設定方法
Googlebot エバーグリーンのレンダリングがテストツールでも利用可能になる
8月7日 Google ウェブマスター公式ブログ(英語)は、テストツールにエバーグリーンのChrormiumのレンダリングエンジンを使用するアップデートを行ったと発表しました。これまでテストツールのレンダリングエンジンはh、Chrome 41を使用していました。今後は、最新のChromium安定版のレンダリングエンジンを使用するようになります。GooglebotをChrormiumの安定版に継続してアップデートしていくことから、「エバーグリーン」(常緑樹・常にアップデートしたものを利用していることを示す意味)と読んでいます。
アップデートされたテストツール
- Search ConsoleのURL検査ツール
- モバイルフレンドリーテスト
- リッチリザルトテスト
- AMP テスト
発表記事: Googlebot evergreen rendering in our testing tools
2019年を振り返って
2019年のウェブマスター関連の発表を振り返ると、実に多くの発表が行われていると改めて思います。2019年は、Search Consoleの新しいプラットフォームへの移行とその後の機能追加などが多数行われました。検索に関してもE-A-Tの評価をアルゴリズムが行うようになったり、多種多様のリッチリザルトが表示されるようになりました。
現在、検索は大きな変革期にあります。サイト運営の環境も変わってきています。検索、サイト運営環境の変化の流れは、2020年も続いていくと思っています。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。2020年もよろしくお願い致します。
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