
AMP for WordPress は、WordPressと関係が深いAutomattic社が提供するAMP化用プラグインです。Automattic社はWordPress.comの運営会社です。さらに、Jetpackなど数多くのWordPress用のプラグインを開発、提供しています。
AMP for WordPressの特徴
AMP for WordPressは、基本機能がしっかりしていて、カスタマイズするための関数などが豊富に揃っていることが特徴の1つです。
AMP for WordPressを使用したAMPページは、プラグインが提供するテンプレートを使用しています。表示形式をカスタマイズしたり、機能追加する場合は、テンプレートファイルを編集して行うのが通常です。AdSense AMP 自動広告のコードやGoogle Tag Managerのコードの設置などもテンプレートファイルを編集して行います。
プラグインを更新(アップデート)すると、プラグインに含まれているテンプレートファイルも、上書きされてしまいます。プラグインのテンプレートファイルを直接編集して、カスタマイズや機能追加をしている場合、プラグインのアップデートの度に変更内容を更新するのは手間がかかり不便です。
AMP for WordPressは、テンプレートファイルのカスタマイズ編集を行った場合の保守、管理も考慮した設計がされています。
AMP for WordPress のテンプレートファイルの保守管理
AMP for WordPressは、以下のファイルでテンプレートが構成されています。以下のテンプレートファイルの名称は、通常のWordPress テンプレートの体系と基本的に同じ構成です。
- featured-image.php
- footer.php
- header-bar.php
- header.php
- html-end.php
- html-start.php
- meta-author.php
- meta-comments-link.php
- meta-taxonomy.php
- meta-time.php
- page.php
- single.php
- style.php
カスタマイズの用途、設定内容に応じて、上記のテンプレートファイルを編集します。AMP for WordPressには、これらのテンプレートファイルの変更を保持するための設計が施されています。
AMP for WordPressのテンプレートファイルの保管
AMP for WordPressのテンプレートファイルの保守管理をする手順を以下に紹介します。
使用しているWordPressのテーマのディレクトリーの下に”amp”と言う名前のディレクトリーを作成します。例えば、サイトでWordPressの標準テーマ Twenty Seventeenを使用している場合、 /wp-content/themes/twentyseventeen の下にampディレクトリーを作成します。
次に、上で紹介したAMP for WordPressのテンプレートファイルをFTPを使用して、/wp-content/themes/yourtheme/amp の下にアップロードします。(yourthemeの部分は、使用しているテーマになります)
AMP for WordPressのテンプレートファイルの保守管理の仕組み
プラグイン AMP for WordPress は、サイトの通常ページ(正規ページ)のテーマディレクトリーにampがあると、起動時にそのディレクトリー内に格納されているテンプレートファイルを読みにいく仕組みになっています。
プラグインをアップデートしても、プラグインのテンプレートファイルは、テンプレート側のディレクトリーに保管されているため、上書きされません。WordPressの子テーマを編集することでえ、親テーマのアップデートでも変更点を保持する仕組みと基本的に一緒です。
子テーマと同様に一度設定すると、保守管理はしやすく、とても便利です。
このような機能特徴を備えていることからも、AMP for WordPress は、WordPressと密接な関係があるAutomatticのプラグインならではと言えます。
コメントを残す(承認後表示されます)