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2018年 AMP化の最新動向、メリットとデメリット

2018年 AMP化の最新動向、メリットとデメリット

2018年、AMPをサポートする環境は整ってきています。AMPに対応するWordPress テーマも増えてきました。WordPressは、プラグインでAMP化することもできます。WordPressのサイトであれば、AMP対応することは難しくありません。サイト運営者にとって、AMP化することの壁は低くなっています。一方で以前はAMP化に積極的に取り組んでいたサイトでも、AMP対応を止めたり、一部の記事のみAMP化している程度に留めている場合も見られます。AMP化することが良い!と一概に言えるようなものでないことを物語っています。

AMP化のメリットとデメリット

サポート機能の進歩、環境は整ってきています

私の運営するサイトでは、2017年初めに複数のサイトをAMP化しました。当時のAMP をサポートするWordPress プラグインの機能は限られており、AMP化する上での機能上の制限や不具合がありました。

例えば、2017年の前半、Twitter、Facebook、YouTube等の埋め込み機能などは、プラグインでは未対応でした。AdSenseの関連コンテンツもAMP未対応でした。私の運営するサイトでは、Twitter, Facebook, YouTube の埋め込んだ記事が多いです。SNSの投稿を埋め込んだ記事では、マニュアルでAMPを無効に設定したりしていました。AMP化して記事が問題なく表示されるか、一つ一つチェックして、相当数の記事を無効化する作業は時間もかかります。

AdSenseの広告設置(特に記事内に広告を設置したりする場合)についても、プラグインの機能では十分に対応できていなかったため、AMPページでの広告表示は、自作のプラグインを作成して対応していました。AMP化して環境を整えるためには、時間もかなり必要でした。

モバイルでページが高速に表示されることは、大きな魅力です。しかし、その利点である高速化と引き換えに失われるものが多すぎると思い、一旦、全てのサイトでのAMP化を取りやめました。

その後、AMPのサポート環境は整ってきています。プラグインも機能拡張や改善が進み、2017年後半以降は、Twitter、Facebook、YouTube等の埋め込み機能のサポートもされています。AdSenseの関連コンテンツもAMPページで表示可能となっています。2017年の時点でのAMP化する上で存在していた課題やボトルネックは、現在は解決しているものも少なくありません。

以前はAMP化するためには、ある程度の知識や経験が必要でしたが、今は知識や経験がそれほどなくても、比較的手軽にAMP化できるようになっています。AMPに対応する時間や工数などのデメリットは減ってきています。

備考:
AMPでも色々やろうとすると時間は依然としてかかります。また、AMPは制限が厳しいため、エラーが頻発したりします。エラーの対応だけでも時間を取られがちです。

ユーザー動向の把握、トラッキングが困難

2018年2月1日に行われたEnglish Google Webmaster Central office-hours hangoutで、John MuellerさんはAMPでは、ユーザー動向のトラッキングが難しいことが難点であると語っています。

AMPでのユーザーのトラッキングは、2017年9月以前はGoogleのキャッシュ上のAMPページへのアクセスとサイトのアクセスで別のクライアントIDを使用していたため、実際のユーザーアクセスと指標データに大きな乖離が発生していました。2017年9月にAMP キャッシュとサイト上で取扱うクライアントIDを共有するAMP  クライアントID APIをGoogleは発表しました。

AMP クライアントID API の導入は標準でサポートされるものではなく、オプトインした上で利用する形態です。AMP クライアントID API のサポートをサイトに導入すれば、Googleのキャッシュからサイトへのユーザーの訪問などをトラッキングできるようになりますが、John Mueller さんが述べているようにAMPページ上でのユーザー動向の把握は難しい(色々制約がある)です。

AMPを導入してしまうと、同じページでAMPと通常のモバイルページを公平に比較することも難しくなります。同じページの場合、検索経由では通常のモバイルページではなく、AMPページのURLが表示される比率が高くなることなどから、同じページで条件を揃えたA/Bテストのような形式は取りづらいです。

John MuellerさんがAMPはトラッキングしづらいという話は、理解するのが難しいと思います。説明した後に発言している参加者の中で一番良く使っているような感じの人(その人は発言通り積極的に携わってはいると思います)も、新しいSearch ConsoleでのAMPについての話などから、John Muellerさんの話の内容、ポイントを理解できているのかな?と思うところがありました。

AMPページではユーザーの滞在時間は短く、直帰率が高くなる傾向があります

上に紹介したJohn Muellerさんの話は、「ブログでAMPをサポートしているのですが、例えば滞在時間が短く、直帰率が高いなど通常のモバイルページに比べてAMPページのユーザー指標が良くないのですが、もう後戻りはできないと思って、AMPページの改善に取り組んでいます。Googleの方では、ユーザー動向のある指標でそれほど強くないというようなことの情報をお持ちでしょうか?」と言う質問(上のYouTube 27:10以降)に対しての回答でした。この質問はとても良いと思いました。

私の運営するサイトでもAMPページでの滞在時間は短く、直帰率は高いです。

備考 / 注意事項:
AMP クライアントID APIを使用しない場合は、指標データのセッション数、ユーザー数は多くなり、滞在時間は短く、直帰率は(実際の状況以上に)高くなります。私の運営するサイトでは、全てAMP クライアントID APIを使用しています。

サイトのコンテンツなどにもよりますが、通常、AMPページでは、ユーザーの滞在時間は短く、直帰率が高くなる傾向があります。その様な傾向となることは、AMPページへのユーザー訪問のフローやAMPページではユーザーエンゲージメントの機能が通常ページに比べると制限があることを考慮すると自然なことだと思います。

AMPはまだそれほど普及していない

地域や分野にもよりますが、全体から見た場合、AMPはまだそれほど普及していないと考えています。2018年2月1日に行われたEnglish Google Webmaster Central office-hours hangoutは、Googleの本社で行われました。サンフランシスコ近郊の5人のSEO業界で働く人が、Googleを訪問してライブで参加しています。

John Muellerさんが参加しているSEO業界の人達に「皆さんは、AMPを使っていますか?」と言う質問をして、それぞれが回答しています。ブログで試してみた程度という答えが多かったです。参加した人自体は、直接、携わっていないということも可能性としてはありますが、AMPが普及していれば、関わっている人も多くなるはずです。

現状、AMPはブログで利用が多い?

WordPressでは、対応しているプラグインやテーマを使って、AMP化を簡単に行うことができます。日本では、Ameba、はてな、エキサイトなどの無料ブログサービスでもAMPをサポートしています。

上で紹介したSEO業界の人達が、「ブログで使ってみた。」、「ブログで使っている」と言うような返答をしている様に、ブログでAMPを試したり、使ってみた人は多いと思います。

AMPは適するコンテンツとあまり適さないコンテンツがあります。ニュース、レシピ、Eコマース関連のコンテンツとは相性が非常に良いです。一方、じっくり読むようなコンテンツでは、AMPの最大の利点である高速で表示するということは重要度が相対的に低いです。

ブログでも内容によっては、AMPと相性が良いものもありますが、それほど相性が良くないものもあると思います。

AMPでの収益性は高くなるとは限らない

Googleが公開しているAMPの市場調査などの資料では、ユーザーエンゲージメントが劇的に上昇した、収益が3倍になったなどの事例なども紹介されています。これらの事例は、AMPと非常に相性の良いサイトやコンテンツの場合だと思います。AMPにすれば、どの様なサイトでも効果が見込めるというような単純なものではないです。

AMP化すれば収益が必ず上昇するということであれば、例えば、資金力のあるEコマースの会社はこぞってAMP化に取り組んで、実現すると思います。楽天レシピなどでは、AMPとPWAの試験運用などで高い効果が得られた結果などが公開されていますが、本当に非常に効果が高いと考えるのであれば、本業の楽天市場の方でも積極的に取り組んでいくと思います。

企業にとってはROI(対投資効果)が重要な判断基準となります。資金が豊富な企業であれば、投資資金自体は問題ありません。しかし、個人や中小企業の場合は、資金と人材などのリソースが限られているところがほとんどです。そのため、上述したようにAMP化できるところは、手軽にできるブログになってしまう傾向が強いのではないかと考えています。

現状のAMP対応しているサイトがブログが中心であることは、ニュースメディアなどAMPとの相性が非常に良いような分野を除いて、AMPでの収益効果は、不透明要素が多いことを示していると思います。

AdSenseの場合: AMP vs 通常ページ

現在のAdSenseの広告ラインナップでは、通常のモバイルページには、インフィード広告などのネイティブ広告やページ単位の広告などが利用可能です。インフィード広告やページ単位の広告は、AMPでは現状サポートされていません。

2017年第4四半期以降、モバイル通常ページでの関連コンテンツには、一番上のおすすめコンテントが大きい画像で表示されるフォーマットが標準となってきています。(下の画面の青枠部)関連コンテンツに関しては、AMPでも使えるようになりましたが、新しい関連コンテンツのフォーマットにはまだ対応していません。

新しいモバイル向け関連コンテンツフォーマット

2017年第4四半期以降、モバイル通常ページに設置された関連コンテンツユニットを表示すると、関連コンテンツの下にリンクユニットが組み合わされて表示されることが多くなっています。

関連コンテンツとリンクユニットのコンボ

関連コンテンツとリンクユニットのコンボ広告表示も、現状、通常のモバイルページ専用で、AMPページでは表示されません。

インフィード広告、ページ単位の広告、新しいモバイル向け関連コンテンツフォーマットやリンクユニットとのコンボなどの広告ユニットや新フォーマットのサポートの有無と収益性の影響は、単純には判断できませんが、現在のモバイルの通常ページ向けAdSenseの広告ラインナップは充実してきていると思います。

AMPは、仕様上、Javaスクリプトを認めていないので、表示や機能などでの制限があります。モバイルの通常ページでの魅力的で使いやすい表示や機能を提供することは、ユーザーエンゲージメントの向上や収益面でのプラス効果に繋がることもあります。

機能面での制限があることも、AMPの方が収益性も有利であるとは一概に言えないことの理由となっています。

AMPは試してみる価値はあります

本記事で紹介したように、AMPの環境は整ってきているため、比較的簡単に導入が可能です。サイトのコンテンツや機能、ユーザー層などによって、AMPが適する場合と適さない場合があります。

現在はAMP化がしやすい環境になっているため、試してみる価値はあると思います。実際に試してみて、良いと思えば続けて、あまり良くないと思われる場合は、AMPを無効にするというのも有効な選択肢としてあると思います。

備考 / 注意事項:
サイトのコンテンツや機能によっては、依然としてAMPではサポートされていないものもあります。エラーが多く発生する可能性もあります。AMPは必ず取り組んだ方が良いというようなものではありません。調べてみた上で、必要な機能がサポートされていないことが判明した場合は、AMP化は見送る。導入したところ、エラーが多発する場合は、すぐに無効にするなどのご対応をお勧め致します。

コメントとトラックバック

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. こんにちは、Chico Mさん。
    Nokazeです。また来ました。

    AMPと、アドセンスのAMP自動広告と、そして普通のアドセンス広告とは
    違う・・・ということがよくわかるサイトだと思いました。

    今日の記事も、「え、そうだったんだぁー」と、興味を持つ内容でした。
    内容が濃く、すごくよかったです。

    引き続き読ませていただきますね。いつもありがとうございます。 

    • Nokazeさん、

      こんにちは。コメントありがとうございます。ご興味を持って読んでくださったようで、嬉しいです。

      ご感想を書いて頂けると、とても参考になります。

      今後共、よろしくお願い致します。

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