
本サイトを含め運営する4つのサイトを1月の後半にAMP化しました。今回、試験的に二つのサイトのAMP機能を無効にしました。本サイトもAMPを無効にしました。
当初はページが高速に表示されることに対して、非常に好意的に捉えていました。しかし、日を追う毎に得られるメリットよりもデメリットのほうが多いのではないかと思うようになってきたため、今回、一部のサイトのAMP機能を無効にすることにしました。
AMPによる高速化と引き換えに失われるもの
AMPは、Googleが推進するモバイルのウェッブページを瞬時に表示するプロジェクトです。ウェッブページを高速に表示することは、ユーザーにとって大きな利便性を提供します。しかし、AMPは高速でのページ表示を実現するために、通常のウェッブページでサポートされる機能が使えなくなる側面もあります。
例えば、Simplicityの場合、AMPのページでは、サイトのナビゲーションの要と言えるメニューがありません。スマホ画面のトップページに戻るボタン等も省かれています。
SimplicityではないWordPressのテーマを使用しているサイトでは、プラグインを使ってAMP対応しています。それらのサイトでは、FacebookやTwitterの埋め込み表示が完全にサポートされていません。テキストのみ表示されたり、埋め込みの投稿が表示がされない場合もあります。
追記: 2017年第3四半期には、プラグインでもFacebookとTwitterの埋め込み表示のサポートがされました。現在は問題なく対応できています。
WordPressの画像をまとめて表示するギャラリーの機能も、プラグインを使用したAMPページでは一部表示に不具合があります。AMPページ用に編集し直せば、恐らく正常に表示することもできると思うのですが、そこまで時間をかけて対応する状況に至っていません。
AMPに適するコンテンツと適さないコンテンツがあると思います。私の運営するサイトのコンテンツは後者だと認識しています。
AMP機能を無効にして気付いたこと・不具合について
3月10日に運営する3つのサイトのAMP機能を無効にしました。その内の一つは本サイトです。他の二つはプラグインを使用してAMP化していました。
AMPページはGoogleのキャッシュに格納され、検索結果でサイトのページが選ばれた場合は、キャッシュから表示されるのが特徴です。
AMPを無効にしても、検索結果にはAMPのページが当分の間表示されます。このことは特に問題はないと思っていたのですが、プラグインを使用してAMP化していたサイトでは、検索で表示されるAMPからの他のページへのリンクアドレス(URL)にプラグインが付与した拡張子が残っていて、キャッシュから表示されるAMPページから他のページに移動しようとするとエラーが発生することが判明しました。
AMP化のプラグインを無効にした翌日、無効にした三つのサイトの内、最もアクセスが多いサイトのアクセスが激減しました。検索経由でGoogleのキャッシュにあるAMPページから他のページに遷移しようとした際に、上記エラーが発生することがアクセス激減の理由と推測しました。
追記: 2017年第4新半期以降のAMP対応のプラグインは、無効にするとプラグインで作成したAMPページURLからカノニカルURL(オリジナルのページ)へリダイレクトする機能が追加されているため、上記の問題は発生しなくなりました。(プラグインにもよると思います。)
検索におけるAMPページの表示は当分残ると推測されるため、エラーも当分の間続くことが予想できます。そのため、アクセスが激減したサイトはAMP化を再び有効に戻しました。
そのサイトは、関連コンテンツを使用しているので、最もAMPを無効にしたいサイトでした。残り二つの無効化したサイトのアクセス状況や指標の変化などを一ヶ月後くらいを目安に、AMP有効と無効での比較、分析を行う予定です。
現在はAdSense 関連コンテンツもAMPで表示できるようになりました。
また、AMPを無効化した後、どの位の期間で検索結果からAMPページが無くなるのかについても分析する項目に含める予定です。無効化による不具合を回避して、関連コンテンツを使用しているサイトも非AMPに戻したいと考えています。
追記: AMPを無効化にしたページは、5−6日後にGoogleの検索からAMPから通常のページへのリンクに戻りました。
2018年AMP化の最新動向、メリットとデメリット
2018年2月に最新動向、メリットとデメリットについての更新記事を投稿しました。
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