
モバイルの端末で検索を行うと、検索で掲載されるページがAMPの場合はロゴが表示され、AMPと通常ページの識別が簡単にできるようになっています。モバイル検索結果は、限られたページスペースの中で、探している情報が掲載されるページを見つけやすい様な工夫が凝らされています。
検索掲載結果からAMPページを開くと、Googleのキャッシュ上に保存されたページが瞬時に表示されます。
モバイル検索 AMPページのユーザーフロー
AMPに準拠したページは、Googleのキャッシュに保存されています。検索結果でAMPページをクリックした時、表示されるページはソースのあるサイト(ドメイン)上ではなく、Googleのキャッシュから予めロードされたものです。表示データは通常のページの様にサイトからではなく、キャッシュからロードされるため、サイトやページに関わらず非常に高速な表示が可能となっています。
ブラウザのアドレス欄に表示されるURLは、サイトのページのURLではなく、”www.google.com/amp/”で始まるGoogle AMP ビューワー URLになります。
AMPページのURLのそれぞれの役割やヘッダーバーの機能についての記事を投稿しています
以下は、検索経由で表示された運営するサイトのAMPページです。検索経由で表示されるAMPページは、画面の上部にビューワーヘッダーバー(画面赤枠で囲った部分)が表示されるのが特徴の一つです。
ビューワーヘッダーバーには、オリジナル ソース ドメイン名が表示されます。右側のアンカーボタンを押すと、ソースがあるサイトのページURLが表示されます。
画面をスクロールするとビューワーヘッダーバーは、直ぐに消えます。表示させる画面のスペースを有効に使うための配慮がされていることを示しています。ページを少しスクロールアップすると、直ちに再びビューワーヘッダーバーが表示されます。
ヘッダーバーの左側のXマークをクリックすると瞬時に元の検索画面に戻ります。AMPページから戻った場合、見終わったページのスニペット部に「他の人はこちらも検索」のメッセージとその下に、検索ワードの候補が複数表示されます。(スクロールしてさらなる検索候補も見ることができます。)
検索結果に加えて、関連性が高いと思われる検索ワード候補を表示することで、モバイルユーザーの利便性を高める機能だと思います。
この検索候補の表示は、AMPページから戻った場合のみ表示されます。通常のモバイルページから検索に戻る場合は、その前に表示された検索結果と同じ画面になります。
モバイル検索AMPページのユーザーフロー
検索経由のAMPページでビューワーヘッダーバーやAMPページから戻った時の関連検索ワード候補の表示機能はモバイル検索でのAMPページのユーザーフローを考慮した仕様だと思います。
AMPでのユーザーフロー
モバイル検索を行って、AMPページを選ぶと瞬時にページが表示されます。読み終わって、ビューワーヘッダーバーを押すと瞬時に検索結果に戻ります。戻った検索結果には、関連性のある検索ワードの候補が加えて表示されます。
ユーザーは、検索結果で掲載される他のページを訪問したり、検索ワードの候補を選択して、素早く、新しい検索結果を見ることができます。
モバイル検索では、検索した情報を素早く見て、検索結果に戻って、別の結果を見たり、関連する検索をさらに行って探している・求めている情報をチェックしていくような使い方を考慮して、AMPのビューワーヘッダーバーのXボタンや戻った場合の関連検索ワード候補表示は設計された(されている)と思います。
AMPのユーザーフローが意味する事柄
AMPのUIの仕様やAMPから戻った検索画面表示、ユーザーフローなどを考慮すると、検索経由でAMPページを訪問したユーザーは、直帰することがやはり多くなると解釈しています。ユーザーの行動パターン、ニーズからも、AMPページの直帰率が高くなることは自然、妥当なことと考えています。
サイト運営者から見た場合は、直帰せずにサイトに長く滞在してもらえる方が好ましいですが、AMPの性質を考えると直帰率が高くなることはやむを得ない、避けることができないことです。
直帰率は高くなるものの、AMPによって表示スピードが早くなり、検索の利便性が高まることで、モバイル検索によるユーザーのページ訪問回数は多くなります。
AMPページでのユーザーエクスペリエンスは、総じて良い(満足度が高い)傾向があると推測しています。AMPの認知度が高まるにつれ、モバイル検索でユーザーがAMPページを優先して見る傾向が強まっていく可能性があります。実際、既にAMPの検索でのCTRは高いです。(ただし、直帰率も高いです。)これから更にCTRが高くなっていくと思われます。
一方で、AMPに適したコンテンツと適さないコンテンツもあると考えています。じっくり時間をかけて記事を読んで理解したり、さらに詳しいサイト内の関連記事を見たりする使い方も依然としてあります。
AMP化は、モバイルのウェッブエクスペリエンスの大きな変革の流れであることは疑いようがありません。
サイトの全てをAMP化する必要はないと考えていますが、AMPに適したコンテンツ、ページは積極的にAMP化を進めたり、コンテンツはよっては、あえてAMP化せずにユーザーエンゲージメントを促進するような使い分けも必要となってくると考えています。
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