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GoogleがAMP ティーザー ページの取締り強化を発表

GoogleがAMP ティーザー ページの取締り強化を発表

Googleは、AMP ページはオリジナル(カノニカル)ページと同等のコンテントを持つことを条件とするポリシーを2018年2月1日から導入することを発表しました。発表の冒頭には、AMPはランキングシグナルではなく、AMPに関連するランキングポリシーには何も変更はないと記載しています。以下、今回Googleが発表したAMP ポリシー変更についての発表記事の内容の要訳と考察です。

AMP ページのポリシー変更発表の該訳

2015年に導入されたオープンソースのAMP(Accelerated Mobile Pages Project)は、急成長を遂げ2500万を超えるドメインで40億を超えるページにAMP フォーマットが提供されています。この急激な成長は、コンテントを提供するサイト運営者とさらに繋がりを深めることを導くコンテントをユーザーが引き続き体験できるようにする責任も伴って求められることになります。

ウェブマスターは、2つのバージョンのコンテントを提供する場合があります。一つはAMPページを元にしていないカノニカル(オリジナル)ページ、そして、もう一つはAMP ページです。これらのページは、両方共、同等のコンテントを持ち、ユーザーに同等の内容を提供するが、AMP ページを経由すると早くスムーズな体験ができる。というのが望ましいシナリオです。しかし、AMP ページのコンテントが、オリジナル(カノニカル) ページのコンテントと同等ではない場合もあります。

AMP ページがティーザーページ(集客用のページ)として使われることが少ないながらあります。ティーザーページは最小限のコンテントであるため、ユーザーエクスペリエンスを悪化させることになります。このような例では、ユーザーは元のコンテントにアクセスするために2度クリックしなければなりません。以下は、一例です:メインの記事が簡素な文章(テキスト)となっていて、ユーザーに記事を読むために別のページを訪問するようにクリックを求めています。

オリジナルのページへ誘導する集客用のAMP ページ例

AMPはウェッブのパフォーマンスを劇的に改善し、素早く、絶えることなくコンテントを入手できる体験を提供するために立ち上げられました。この目標を維持するため、我々はGoogle 検索でAMP として表示されることを望むページは、AMPとカノニカル ページが同等の内容であることを必須条件とすることにしました。

AMP ページが相当する非AMPと同じ重要なコンテントが含まれていないことを検知した場合、我々はユーザーを非AMPページに導きます。これは検索の順位(ランキング)には影響はありません。しかし、これらのページはトップ ストーリー AMP カルーセル の様なAMPに求められる検索表示の特徴の対象として考慮されなくなります。さらに、我々はサイト運営者に再びAMP ページとして取り扱われるためには問題を改善する必要があるという旨のメッセージをSearch Consoleのマニュアルアクションのメッセージで通知します。

AMP オープンソース ウェッブサイトには、早く、美しく、高性能のAMP ページを作り出すために参考となるガイドが提供されています。

我々はこの変更が、カノニカルとAMP バージョンのページ間のコンテンツが同等になるようにウェブマスターが取り組むことを促進することを望んでいます。これは、より良い体験をサイトが提供することで、ユーザーの満足度向上に繋がることとなります。

今回のAMPポリシー更新のキーポイント

今回発表されたAMPのコンテンツに対するガイドライン・ポリシーの変更発表のポイントを以下にまとめます。

  • AMPページはオリジナル(カノニカル)ページと同等のコンテンツを持つことが求められる。
    • オリジナルページのコンテンツの一部だけ掲載するような簡素化されたAMPページは認められない。
  • 要件を満たさないAMPページは、AMPページとして検索結果の対象として表示されなくなる。
  • ポリシーに準拠しないAMPページとして取り扱われた場合、Search Consoleでマニュアルアクションのメッセージとしてサイト運営者に通知される。

導入は2018年2月1日からの予定で、実際に導入されてみないと分からないところもありますが、発表記事内にマニュアルアクションによる通知と言う表現が使われていることから、対象となった場合は、ペナルティ処分を受けることと同等の意味を持つと思います。

オリジナルページへのリンクを貼っている事自体は問題ありません

今回発表された内容は、簡素化されたコンテンツを持つAMPによる集客手法の取締りが目的です。オリジナルページと同等の内容がAMPページにあれば、オリジナルページへのリンクが貼ってあっても問題はありません。

プラグインやテーマでAMP化している場合は該当しません

備考 :
一般のサイト運営者の場合、AMP化はプラグインやテーマで行っている場合がほとんどと思います。テーマやプラグインを利用してAMP化する場合は、基本的にコンテンツはほぼ同等となります。テーマやプラグインによるAMPページの生成では、ティーザーページにはなりません。そのため今回発表されたポリシーの対象となることは基本的にありません。

考察

簡素化されたコンテンツのAMPページで検索経由の集客を行い、そのページからオリジナルコンテンツのページへ誘導するような手法が見られるようになってきたため、Googleが対処することにしたと推測しています。

現状、AMPページを釣りページとしたような手法はあまり見ないように思いますが、その様な手法が流行ってしまうと弊害は大きいです。早めに手を打つことで、AMPでの釣りページの氾濫を防ぐ意図が感じられます。Google Search Consoleのマニュアルアクションと言う言葉を入れることで、SEO業界への警笛となります。(マニュアルアクションは、検索の対象外となるペナルティと同義のため、SEO業界が敏感に反応する言葉です。)

検索で訪問したAMPページには十分な情報がなく、そこからクリックをしないとメインのコンテンツを読むことができないことは、ユーザーエクスペリエンスの悪化をもたらします。

ティーザーページは場合によっては、ウェッブマスター向け品質ガイドラインで禁じている誘導ページに該当したり、該当しなくてもユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。誘導するような意図でページを作成してAMPを使用するような手法に対してGoogleが取り締まることにしたと解釈しています。

AMPでの良質なコンテンツの提供を促進することで、AMPはさらに普及する可能性も高まります。今回の発表は、GoogleがAMPの推進に今後さらに力を入れて行くことの表れと受け取っています。

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