
2017年5月に開催されたGoogle Market Nextにおいて、Googleは検索で表示される広告クリックからAMPランディングページを表示するベータ機能を公開しました。(当該機能公開時のキーノートのビデオは、記事の後半で紹介しています。)Googleは、AdWordsの公式ブログで、本日、9月7日から2週間以内(2017年9月第3週以内)に、この検索からのAMPランディングページ表示機能を世界中の広告主が使用可能 になると発表しました。
以下は、AdWords公式ブログ記事のAMPランディングページの広告エクスペリエンスのデモです。ユーザーエクスペリエンスの差は一目瞭然です。
ユーザーエクスペリエンスに大きな影響をもたらすランディングページの表示スピード
市場調査の結果、商品販売のウェッブサイトがロードする時間が1秒かかる毎にコンバージョンは最大20%下落する1と発表されています。確かにショッピングサイトで表示が遅いのと早いのでは、ユーザーが受ける印象は大きく異なると思います。
これは広告クリックからのランディングページが表示される場合にも、同様のユーザーエクスペリエンスに与える効果があります。ランディングページをAMPページにするのは絶大な効果があると思います。効果が極めて有効なため、多くの広告主がAMPランディングページに対応してきていると以下のキーノートスピーチでも述べています。
検索経由でのAdWords AMPランディングページベータ機能を発表した時のキーノートスピーチ
キーノートスピーチでは、ランディングページだけでなく、AMPで表示される広告も表示スピードを向上させていると紹介しています。
Googleは、ランディングページの利便性を高めるためのガイドライン、詳細な説明をヘルプに掲載しています。ランディングページの利便性を高めるのに加えて、AMP対応にすることで、大きな相乗効果が見込めると思います。
AdSenseを掲載するサイト運営者が考慮すべき市場トレンド
今回の発表を含めて、AdWordsではモバイル、特にAMP関連に力を注ぐ取り組みが多く行われていることが分かります。AdSenseの広告主は、AdWordsを利用しています。AMPが広告主にとっても重要度がどんどん高まってきていると思います。今回の発表は、モバイルでの検索経由のAMPランディングページのサポートですが、AMPランディングページは今後、増えてくると予想されます。
AMPページに掲載されるAdSense広告からのランディングページもAMPの比率が高くなってくることは確実です。AMPのランディングページが増えれば、AMPページでの広告の需要も高まります。
サイトのコンテンツとAMPの相性もありますが、AdSenseを掲載するサイト運営者にとって、広告主のAMPへの注力は考慮すべき重要な市場トレンドだと考えます。
1. SOASTA, The State of Online Retail Performance, April 2017
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