メルマガ第13刊、ニュースレターエピソード13です。
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メイントピックス・主なニュース・出来事
- Googleが旧Search Consoleへのお別れを発表
- Google リンク属性 sponsored と ugc の追加導入を発表。検索ランキングシグナルとしても使用
- Google が医学的根拠がない治療の広告を禁止する医療と医薬品のポリシーを発表
- 検索においてオリジナルのレポーティングを高い順位で表示することをGoogle News 副社長が発表
- ネイティブ レイジーロードをサポートするWordPrees プラグインをGoogleが提供開始
Googleが旧Search Consoleへのお別れを発表
旧Search Consoleにサヨナラを言う日がとうとう来てしまいました。😭 旧Search Consoleには、沢山の思い出があり、愛着もあります。一つの時代の幕が閉じてしまいました。しかし、前を向いて進んでいくしかないです。Thank you, (old) Search Console!! (old/旧 と呼ぶことすら抵抗があります。) https://t.co/97tMGRjk17
— Chico@ブロギングライフ (@BloggingLifeJP) September 9, 2019
Google リンク属性 sponsored と ugc の追加導入を発表。検索ランキングシグナルとしても使用。
2019年9月11日、Googleはサイト内のコンテンツからリンクを貼る際に、リンク先のページを検索エンジンにフォローさせない設定を行う nofollowに加えて、sponsored と ugcの新しい2つの属性を追加することを発表しました。
発表記事: Evolving “nofollow” – new ways to identify the nature of links
Googleの発表記事の訳と考察について、以下の記事を投稿しております。
Google リンク属性 sponsored と ugc の追加導入、検索アルゴリズムのシグナルとして使用
Google が医学的根拠がない治療の広告を禁止する医療と医薬品のポリシーを発表
Googleは、医学的根拠や証明がない「幹細胞治療」や「遺伝子治療」などの広告を禁じる新たな医療(ヘルスケア)と薬品のポリシーを発表しました。新しいポリシーでは、生物医学や科学的な根拠によって確立されていない治療の広告を禁じています。また、基本的な科学的発見や検証段階の経験に根ざすようなものであっても、十分な正式の医学的テストや広範な医療用途での使用などの実証がない治療も含まれます。
ヘルスケア、医薬品 – Google 広告ポリシー (日本語)
Googleは、重要な医学的発見は、実証されていないアイディアから始まることが多いことは認めた上で、モニターされ、規則に基づいた臨床試験は、重要な医学的な進歩をテストして証明する最も信頼できる方法であると信じていると述べています。Googleは、テストされていない、騙すような治療を個人を利用しようとする悪い行いが多発していることを見てきているとしています。しばしば、これらの治療は、危険な健康上の結果に繋がったりする可能性があり、Googleのプラットフォーム上に載せる場所はないと考えます。
本件についての規制は、この分野の専門家も支持を得ているとして、The International Society for Stem Cell Researchのプレジデント、Deepak Srivastava氏の以下の見解を添えています。「投機的医薬品の広告を禁止するGoogleの新しいポリシーは、実証されていない幹細胞療法などの不正な医療製品のマーケティングを抑制するために、非常に必要で歓迎すべき手段です。 幹細胞は幅広い疾患の理解と治療に役立つ大きな可能性を秘めていますが、ほとんどの幹細胞の利用は実験的なものにとどまっており、十分に規制された臨床試験を通じてのみ患者に提供されるべきです。 実証されていない幹細胞製品の時期尚早なマーケティングと商業化は、公衆衛生、生物医学研究への信頼を脅かし、合法的な新しい治療法の開発を損なうものです。」
A new policy on advertising for speculative and experimental medical treatments – Google 広告の発表記事
理学博士 中辻憲夫 京都大学名誉教授もGoogleのポリシー発表に対して賛同する見解をTwitterで投稿しています。
グーグルが、医学的根拠がない「幹細胞治療」の宣伝を禁止するらしい。日本の新聞や雑誌やTVやネットメディアも見習って欲しい。「認可なき/根拠なき治療」は、病気で苦しみ藁をもすがる気持ちの患者を騙して金儲けをするだけでなく、患者の命を危険にさらす、社会的だけでなく人間として最低の罪悪。 https://t.co/AWeUuerKHf
— Norio Nakatsuji (@norionakatsuji) September 7, 2019
検索においてオリジナルのレポーティングを高い順位で表示することをGoogle News 副社長が発表
Google公式ブログに、Google News Vice PresidentのRichard Gingras氏が、”Elevating original reporting in Search“というタイトルの記事を投稿しました。オリジナルのレポーティングの重要性を認識し、最も権威のあるレポーティングに人々がアクセスすることを手助けする業界の取り組みをサポートすると述べています。その一環として、オリジナルのレポーティングが、検索において、目を引き、より長い期間表示されることに繋がるように検索品質ガイドラインの変更を行ったとしています。
元記事: Elevating original reporting in Search
この記事では、小見出し”Ranking changes to support original reporting”以下に、オリジナルレポーティングが目を引くような順位に長く留まるようにしたというようなことが述べられています。
本発表は日本でも話題となっているようですが、少し注意すべき点は、この発表を行ったのは、Google Newsの副社長です。「検索」(Search)と述べていますが、ニュースの検索やGoogle Newsでの掲載順位などについて述べているものだと思います。
記事を読むと、Googleが順位付けを変更したような印象を持つ可能性もあるのではと思いました。Googleの検索は極めた高度で複雑なアルゴリズムが、200以上のランキングシグナルなどを参考にして、順位を決定しています。人為的にランキングを操作することはありません。
Google 検索において、オリジナルを重視する傾向を強めていことは、検索品質ガイドラインを含めて、様々なドキュメントでも述べられています。AdSenseでも、オリジナル度の高い内容を重視する傾向を明確に打ち出しています。今回の発表は、Google Newsにおいて、オリジナルレポーティングの取扱について、踏み込んだ発言をしているものです。
ネイティブ レイジーロードをサポートするWordPrees プラグインをGoogleが提供開始
Googleが、Chrome 76から備えている新機能ネイティブ レイジーロード(Native lazy-loading)をサポートする新しいWordPress公式プラグインをリリースしました。以下のページに機能の説明やダウンロード可能なリンクが掲載されています。
Native Lazyload – WordPressプラグインページ
以上です。
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