
AdSense の審査プロセスは、予告なく変更が行われることがあります。これは審査に限ったことではなく、ポリシーなどに関しても同様です。ヘルプページの説明が変わって、審査やポリシーの変更に気づくこともあります。最近、AdSenseへのお申込み方法 の説明が更新されました。最新の手順は以下の様になっています。
- AdSense アカウントを開設する(サイト運営者)
- アカウントを有効にする(サイト運営者)
- アカウントの設定を完了する(Google AdSense)
- アカウントが完全に有効になる(サイト運営者)
1. は申請です。必要事項を記入して申し込むとAdSense アカウントが開設されます。続いて、2のアカウントの有効作業を行います。サイトとAdSenseをリンクすることが、まず行う作業となります。具体的には、ページ単位の広告コードを<head>タグ内に設置する作業です。コードがサイトに設置されるとAdSenseのシステムとリンクが行われます。この作業中に「準備しています。」というメッセージが表示されることもあります。
以前は、AdSense申請後、一次審査が行われていましたが、現在は簡略化され、申込みをすると直ぐに「コードをサイトの<head>タグの直下に配置して下さい。」と言うメッセージが表示されることが多いです。
しかし、完全に一次審査が廃止されたわけではなく、2の有効化の手続きに進む前に、「AdSense プログラムポリシーに準拠していないため、AdSense アカウントを有効にできません。」と表示されることもあります。
AdSense 審査は全自動化になった!?
基本的な手順、流れは今年に入ってからは、大きく変わっていないのですが、”3. アカウントの設定を完了する”が、以下のような説明となっています。(重要と思われるところを太字にしています。)
最新のヘルプページの説明
AdSense 側でお客様のサイト全体を自動的に審査し、AdSense ポリシーに準拠しているかを確認したうえで、他の設定を確定します。このプロセスが完了したら、有効化の状況をメールでお知らせします。
これまでも、AdSenseの審査プロセスのほとんどは自動化されていたと認識しています。英語のAdSense ヘルプフォーラムのエキスパートが、現在の審査はほぼ全て自動化されていると答えているのを読んだことがあります。ヘルプフォーラムの審査通過事例でも、週末や日本時間の深夜や早朝に合格通知を受け取ったという話も少なからず目にしたことがあります。システムのみで審査承認をすることも、以前からあったと言うのが私の認識です。
しかし、全ての審査が自動化されているわけではなく、これまでは、人間が目を通して最終的な判断を行う場合もあったと思っています。事例などでも、非承認通知にスペシャリストが目を通した結果、非承認となったという説明も、かつてはありました。
良くある不承認理由の不十分なコンテンツの通知には、「AdSense の担当者による審査とクローラによる解析でページの内容を判断できるだけのテキストがページに含まれている必要があります。」と記載されています。
担当者による審査とクローラによる解析と言う様な説明になっています。上で引用紹介した最新のヘルプページの説明とはかなり異なっている印象があります。
全自動化後、審査は通過しやすくなった?
2016年の夏前に、AdSenseの審査はそれまでと比べて格段に厳しくなりました。AdSense ヘルプフォーラムには、審査通過のためのポイントや審査をどうすれば通過できるのかサイトを見てほしいという投稿が激増しました。2016年の後半は、かなり良くまとまっていて、コンテンツもしっかりしたサイトでも中々通過しないと言う事例が少くありませんでした。
ヘルプフォーラムの投稿などで、最近審査を通過した方のサイトを見ると、記事が少なかったり、審査通過する上で重要と思われる項目が十分でないものもいくつか目にしました。
また、審査を通過できないので改善項目を教えてほしいと言うような投稿も、以前と比べて減ってきている様に思います。最近になって、再び審査が比較的通過しやすくなった可能性を示しているように思います。
まだ、十分な情報・事例があるわけではないのですが、審査が全自動化されたと仮定して、ここ最近の事例と総合すると、2017年8月頃からその前と比べてAdSenseの審査は通過しやすくなったのではと推測しています。
更新情報を入手しましたら、本記事に追記致します。
本記事は、AdSense ヘルプの記載内容と最近のヘルプフォーラムの動向や事例などから推測したものです。実際は異なる可能性もございます。
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