
サイトを訪問した人が、Webサイトをどの様に利用しているかを知ることは、サイト運営の成功の鍵です。サイト訪問者層と動向を理解し、訪問者が興味を持つコンテンツを強化したり、サイトの構成を改善することはアクセスアップに繋がります。
Google アナリティクスは、多機能のアクセス解析を行うことができる非常に優れたサイト運営ツールです。Google アナリティクスを利用することで、様々なサイトのトラフィックの統計データを得て、分析することができます。サイト運営者にとって、Google アナリティクスを利用することは必須と言って過言ではありません。
本記事では、Google アナリティクスの基本的な特徴、参照できるデータ、主な指標、アクセス解析の重要性、簡単な利用例などについて説明致します。
Google アナリティクスの基本的な特徴とアクセス解析の重要性
サイトを運営する上で、訪問する人のアクセス情報を理解することは、とても重要なことです。お店の経営者にとって、お店を訪問した顧客層と動向を理解することに似ています。
例えば書店を経営していて、どんな客層が訪問して、どの様な本が売れているかと言うような情報が分かると、顧客動向に合わせて、人気のある商品の品ぞろえを強化するなどの対策を取ることができます。人気商品が増えれば、売上の向上に繋がります。サイト運営にも共通するところが多々あります。
アナリティクスでは様々な情報を得ることができます。以下はアナリティクスで見ることのできる主な情報の概要です。
ユーザー(訪問者情報)
訪問者の年齢層、性別、端末種別、興味分野、地域、言語、訪問頻度、ブラウザの種類、など細かい種別に分けて、主要な指針を見ることができます。
訪問者層や仕様端末の情報を得ることは、コンテンツの内容やサイトの構成などの改善・機能向上の参考になります。
例えば、20代の女性が訪問者層のメインであれば、その層が興味を持つようなコンテンツを増やしたり、投稿済みの記事に追記したりしてコンテンツを強化したりすることで、訪問者の満足度・興味度を高めるコンテンツを提供することができます。
また、訪問者の端末がモバイル(スマホ)が多ければ、スマホ端末に適したサイトレイアウト、ナビゲーションなど使い勝手を良くするような改善を行うなど、サイト改善のための参考材料となります。
ユーザー概要のページに表示される主要な指標については、以下の記事をご参照下さい。
https://www.blogging-life.com/google-analytics-key-metrics-for-growth/
集客(訪問経路)
検索経由、直接アクセス、紹介、SNSなどの分野からさらに細かいデータを見ることができます。サイトへの訪問経路を知ることは、集客、アクセスアップへの取り組みの参考となります。
通常サイトの集客のメインは検索です。アナリティクスをSearch Consoleと関連付けるとさらに詳細な検索に関連するデータを見ることができます。Search Consoleと結びつけることで入手できるデータの中で特に参考になるのが、検索経由での訪問ページの情報です。検索インプレッション数、平均検索順位、クリック率、、セッション数、直帰率、セッションあたりの参照ページ数等の重要な指標を、ページ毎に見ることができます
行動(ユーザーのサイト上での動向)
訪問したユーザーが、サイト上でどの様な行動をしているかの情報です。どのページに訪問して、その後、どのページを訪問したり、離脱したりするといったような行動フロー(流れ)も見ることができます。
ページ毎にページビュー数、訪問数、平均ページ滞在時間、閲覧開始数、直帰率、離脱率等の情報が表示されます。また、ディレクトリ、ランディングページ、離脱ページの詳細の情報も見ることができます。
サイトの表示速度は、モバイル端末でのユーザーエクスペリエンスとの関わりが高いため、表示速度についての情報もアナリティクスで見れるようになりました。(比較的新しい機能です。)
https://www.blogging-life.com/pagespeed-and-earning-potential/
AdSenseとの関連付けレポート
アナリティクスとAdSenseを関連付けることで、AdSenseの情報とアナリティクスの情報を組み合わせて見ることができる機能です。AdSenseの情報をサイト内のページ単位での詳細なデータを得ることができます。
AdSenseとの関連付けレポートは、[行動]の下のサブメニュー[サイト運営者]をクリックすると見ることができます。
ページ毎に見られる指標は以下の通りです。
- インプレッション数
- カバレージ(Adリクエストに対する広告表示率)
- 収益化されたページビュー数(広告が掲載されているページビュー数)
- セッションあたりのインプレッション数
- 広告視認可能率
- クリック数
- CTR
- 収益
- セッションRPM
- eCPM
収益に繋がったリファラー(サイト運営者の参照URL)の情報も入手できます。このページを見ると、参照元(紹介元)毎の主要な指標(上で紹介したページ毎に見れる指標と同項目)の一覧が表示されます。
広告収益リファラー情報によって、どの紹介元から収益が発生しているかなどの情報が得られます。また、FacebookやTwitter、その他の広告を利用して集客を行った場合に、集客(広告)の対費用効果(ROI)のパフォーマンスが分かります。
関連記事: Google アナリティクスの設置の仕方について
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