メルマガ第16刊、ニュースレターエピソード16です。
ポッドキャスト
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メイントピックス・主なニュース・出来事
- AdSense ポリシー変更9月30日導入開始
- Google 製品プライバシーとセキュリティ強化機能追加発表
- Search Console アドレス変更ツール追加
- Googlebotのユーザーエージェント12月から変更
- 2019年12月Chrome79からhttpsとhttpが混在するミクスドコンテントをブロック開始
AdSense ポリシー変更導入開始
2019年9月30日の夜にAdSense, AdMob, Ad Managerのユーザーアカウントに「ポリシーの更新について」という表題のAdSenseポリシー変更についての通知メールが送信されました。内容は、8月28日に「重要なお知らせ:AdSense(AdMob or Ad Manager)のポリシーがまもなく変更されます」と事前に告知されたポリシー変更が9月30日より導入されたことを通知するものです。
本ポリシー変更について重要と思われる点と変更が与える今後のサイト運営者への影響などを含めた考察を投稿しております。
2019年9月末に行われたAdSenseポリシー変更によるサイト運営者への影響と考察
Google 製品プライバシーとセキュリティ強化機能追加発表
2019年10月2日、Googleは、プライバシーとセキュリティについて新機能などの更新情報を発表しました。発表された新機能は、Incognito (シークレット)モードでのMaps, YouTube履歴の自動削除拡張、アシスタントでのアクティビティの削除、パスワードセキュリティチェックアップなどです。新機能は、順次ロールアウトされ利用可能になる予定です。
Google 発表記事: Keeping privacy and security simple, for you
発表内容については、ブロギングライフにGoogle発表記事を訳して投稿しております。
Google Maps Incognito, YouTube履歴の自動削除、アシスタントアクティビティ削除、パスワードセキュリティチェックアップを発表
Search Console アドレス変更ツール追加
10月2日にGoogle Webmastersの公式Twitterアカウントが、Search Consoleにアドレス変更ツールが追加されたことを発表しました。
Launching today 🚀 in Search Console: a new interface for “Change of Address”. Let us know when you’re moving a domain or subdomain 🚚 🚚 🚚, and we’ll guide you through the process. Check it out 👇 👇https://t.co/RJxiJf8sHV pic.twitter.com/24oe57vTXh
— Google Webmasters (@googlewmc) October 2, 2019
アドレス変更ツールは、サイトのドメインを変更した際にGoogle Search Consoleでアドレス(ドメイン)変更を通知する機能です。
アドレス変更ツール – Search Console ヘルプ
アドレス変更ツールは、旧Search Consoleでは提供されていたのですが、この度、新Search Consoleでも利用可能となりました。
Search Consoleのメニュー項目「設定」を選択すると、プロパティ設定の項目に「アドレス変更」が表示されます。
「アドレス変更」を選択すると以下の様なアドレス変更の手順が表示されます。
Googlebotのユーザーエージェント12月から変更
2019年5月に開催されたGoogle I/Oで、Googleは検索クローラー(Googlebot)のレンダリング機能をChromeの最新バージョンと同じにし、今後はChromeのバージョンアップに併せて、最新のレンダリングエンジンに対応するようになったことを発表しました。この最新のレンダリング機能を備えた検索クローラーは通称、Googlebot Evergreenと呼ばれています。
Google ウェブマスター公式ブログは、2019年10月2日にユーザーエージェントのストリング(記載事項)の更新をし、2019年12月から導入することを発表しました。
現行を含むこれまでのクローラーでは、モバイルは以下の様なユーザーエージェント ストリングとなっています。
現行・変更前
Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
赤字で記載されている数字の部分は、Chromeのバージョン41であることを意味しています。これまでは、Chrome 41互換のレンダリングエンジンを搭載していたための表記でした。
変更後
Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/W.X.Y.Z Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
“W.X.Y.Z”の部分は、クローラーが使用しているChromeのバージョンに合わせて、”76.0.3809.100″の様に表示されるようになります。Wの部分はChromeのバージョンを示します。Chrome 77になれば、”77″となります。
デスクトップのユーザーエージェントストリングも変更になります。詳しくは、以下のウェブマスター公式ブログの発表記事をご参照下さい。
備考・補足説明
一般のユーザーは検索クローラーのユーザーエージェントストリングをあまり気にする必要はないです。しかし、Javaスクリプトなどを使用してページを表示させている場合には、表示されるページの内容を適切にGoogleの検索クローラーが読み取れているのかどうか確認したりする必要がある場合があります。今回の変更で、最新のレンダリング機能などを使っている場合に、クローラーのバージョンが対応できているかをユーザーエージェント・ストリングから確認することができるようになります。
2019年12月 Chrome79からhttpsとhttpが混在するミクスドコンテントをブロック開始
2019年10月3日にGoogleは、httpsページ内にhttpが混在するミクスドコンテントをChromeでブロックすることを開始すると発表しました。
httpsとhttpの部分がページ上に混在することをミクスドコンテントと呼びます。ミクスドコンテントは、httpsのページでも、安全でないhttpの要素が混在することを意味するものです。これまでは、ミクスドコンテントが存在するページでは、クロームのアドレスバーにhttpsであっても完全に安全でない事を示すアイコンが表示されていました。
しかし、最近はHTTPS化が普及し、Chromeユーザーのブラウジングタイムの9割以上はHTTPSで表示されるようになりました。HTTPSが普及したため、Chrome 79から段階的に、デフォルトでミクスドコンテント(HTTPS内に含まれる安全でないHTTPの要素)をブロックすることを開始します。
ページの表示がおかしくなる・壊れてしまうことを最小限に抑えるために、ミクスドコンテントのサブソースがhttpsでも提供されている場合には、自動的にミクスドリソースをhttpsにアップグレードします。ユーザーは、特定のサイトにおけるミクスドコンテントのブロックをオプトアウトする設定を行うことも可能です。
発表記事: No More Mixed Messages About HTTPS
今週のニュースレターの主なトピックスは以上です。
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