
WordPressでは、記事内に貼られた外部リンクをクリックした時、同じウィンドウでリンク先のページが表示されるようにデフォルトで設定されています。以前(2015年頃まで)は、リンクを貼る時、新しいウィンドウでリンクを開くと言うチェックボックスが表示されており、設定が可能でした。しかし、現在のバージョンではチェックボックスは表示されません。
使い手の好みにもよりますが、パソコンでサイトを見ている場合、外部リンクは新ウィンドウで開かれる方が使い勝手が良いように思います。記事の途中に貼られている外部リンクが貼られていて、クリックした場合のユーザーフローを考えてみます。ユーザーは、リンク先の外部ページを訪問した後、元のページに戻ろうとした時、新しいウィンドウであれば、ウィンドウを閉じたり、前のウィンドウをクリックすれば、簡単に元のページに戻って読み続けることができます。
同じウィンドウで外部リンクを開いた場合、ブラウザのバックボタンを押せば、戻ることができます。しかし、少し手間がかかります。リンク先のページからさらに別のページのリンクを開いた後に、元のページに戻ろうとすると簡単に戻ることができなくなることもあります。
モバイルのユーザビリティの向上に目が行きがちですが、デスクトップのユーザービリティも重要です。本サイトを訪問する端末の8割以上はデスクトップ(パソコン)のため、重要度はより高いと考えています。
目次 - Table of Contents
WordPress で外部リンクを新しいウインドウで開く設定方法
プラグインを使用すると簡単に外部リンクを新しいウィンドウで開く機能を加えることができます。当該機能を実現するWordPress プラグインは結構な数があります。現時点で以下の2つのプラグインが、比較的利用者も多く、評判も良いです。
Open external links in a new window
有効にすると、全ての外部リンクは、別のブラウザウィンドウ(またはタブ)で開かれます。特定のURLに対して、新しいウインドウで開くことを強制的に有効にしたり、無効にする設定をすることができます。
このプラグインはXHTMLに完全準拠しています。設定は基本的に何もすることはありません。(同じウィンドウで開かせたい外部リンクがある場合は、設定でURLを指定します。特にその様な例外がなければ、設定をする必要はありません。)有効にするだけで、サイトの内に貼られている外部リンクは、新しいウィンドウで開かれる様になります。
このプラグインは、Java スクリプトのwindow.open( ) 機能を使用しています。もしもブラウザがJava スクリプトをサポートしていない場合は、プラグインは動作しません。(よってエラーも発生しません。)
シンプルでとても簡単で便利なプラグインです。ブロギングライフでは、このプラグインを使用しています。
WP External Links (nofollow new tab seo)
WP External Linksは、”nofollow”タグを加える設定ができます。また、新しいウィンドウで開く場合に”noopener”と”noreferrer”を加える機能も含まれています。
“noopener”と”noreferrer”について
この2つのタグは、WordPress 4.7.4で新しいウィンドウでリンクを開く場合に自動的に加えられるようになったことで話題を呼びました。実際には、WordPressが実装している投稿エディタ、tinymceのバージョン4.5.0で加えられた機能です。リンクに新しいウィンドウで開くオプション指定、target=”_blank”が含まれているとデフォルトで、rel=”noopener noreferrer”が追加されます。
これのタグはセキュリティ上、加えられたと言う説明になっています。新しく開かれるページを、ハッカーが入れ替えて、乗っ取る手口に使われる可能性があるということが理由のようです。WordPressのフォーラムなどで、この話題の議論の中で理由として紹介されていたのが以下の記事です。
>Target=”_blank” – the most underestimated vulnerability ever / JitBit
この記事の最後に、PSとしてこの件についてGoogleは気にしていないようだとコメントとリンク(ブラウザタブを操作したフィシング(ネットでの詐欺行為)について / Google Bughunter University)を貼っています。個人的には、Googleの見解に同意します。(加えて言うと、上記記事のタイトルも大げさで、人々からの注目を得て、検索などからの流入を狙っているような印象を受けました。追記で、Googleの見解をリンクしているのは良識的ともいえますが、(あまり的を得ていない、実態にそぐわないということに対して)予防線を張っているとも解釈できなくはないです。
Bloggerでは、rel=”noopener noreferrer”は付きません。実際に有効なのかも不明です。
ブロギングライフの選択と理由
上で紹介した2つのプラグインを使用してみた結果、ブロギングライフでは、Open external links in a new windowを選択しました。
外部リンクを新しいウィンドウで開くという単順な機能で、特に設定は必要はないと考えることが選択の理由の1つです。
WP External Linksは、”nofollow”を設定できる機能を備えていますが、nofollowの設定は、ページ単位やサイト単位で行う方が実用的です。プラグインで行う場合は、サイト単位になります。サイト単位での設定は、<head>タグ内にnofollowのタグを入れるだけの単純な作業でできます。
特定のページのみnofollowを設定したい場合にはWP External Linksでは対応していません。特定のページのみnofollowを設定する機能は、本サイトが使用している無料テーマSimplicityで備えています。他のテーマでも対応しているものもありますし、SEOのプラグインなどでも設定できます。nofollowの設定がプラグインでできることによるメリットは特に感じません。
“noopener”と”noreferrer”を加えることができるのが、WP External Linksの特徴だと思います。
Blogger で外部リンクを新しいウインドウで開く設定方法
Bloggerの場合は、記事の編集画面でリンク設定ボタンを押すと、以下のような設定画面が開かれます。
「このリンクを新しいウィンドウで開く」の左にあるボックスにチェックを入れると設定できます。nofollowを入れたい場合は、その下に表示される「rel=nofollow」属性を追加するのボックスにチェックを入れます。
Bloggerの場合は、リンク単位で柔軟にオプション設定することができます。
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