
計画を立てる上で、目標を設定することは重要です。目標を設定することで、達成するために必要な事柄・アイテムをリストアップすることができます。目標と似た言葉に目的があります。今回、計画をたてる前に、本サイト再構築する上の目的と目標について考えてみます。
目的と目標の意味と違い
目的と目標は似た言葉です。混同して使われることもあったり、明確な違いを意識せずに使っていることもあると思います。目的について、辞書を引くと以下の様な説明があります。
もくてき0【目的】
① 実現しよう,到達しようとして目指す事柄。めあて。「―を達成する」「―をとげる」「本来の―にかなっていない」
② 〘哲〙 行為において目指すもの。それのために,またそれに向けて行為が行われ,実現が求められるもの。 ↔手段 →目標(補説欄)引用元:スーパー大辞林・三省堂
②の説明に【哲】が入っています。目的は、少し哲学的な意味を持っていることを示しているようです。”目指すものに向けて行為が行われ、実現が求められるもの。”とありますが、これだけだとあまりはっきりと分からない様な印象も受けます。
手段の意味は、「目的を遂げるために必要な方法。」です。用法の例は、「目的のためには手段を選ばない。」、「最後の手段」などです。「目標のためには手段を選ばない。」とは言わないと思います。
やはり違うところがあることが分かります。
続いて、目標の説明を引用します。
もくひょう―へう0【目標】
① そこまで行こう,なしとげようとして設けた目当て。「年内完成を―にする」「―を掲げる」
② 射撃などの,的。「―に命中する」
③ 目じるし。「車上にて弗と目につきしは両替屋の―なり」〈千山万水乙羽〉〔類義の語に「目的」があるが,「目的」はその実現に向けて行為が行われる事柄(対象)の意を表す。それに対して「目標」はそこまで到達しようと定めたところの意を表す〕引用元:スーパー大辞林・三省堂
目標も目的も、目指すと言う意味が含まれていて、あまり違いが無いようにも思えます。目標の③に、「目的」と「目標」の違いが書かれています。ここで重要と思われるポイントは、”「目標」はそこまで到達しようと定めたところの意を表す。”と言うところです。
目標は、到達しようと定めたところというのが、重要なポイントだと思います。
目標と目的の使用例から違いを理解する
例えば、「2017年の目標」と言いますが、「2017年の目的」とは言いません。また、目標は、具体的に目指すもの(到達点)を定めることだと思います。
サイトの運営において、月10万ページビューを目指す(達成する)ことは、目標です。広告収益月1万円を達成するというのも目標です。月10万ページや収益月1万円と言うような具体的に目指すものは、目標となります。目的にはなりません。
「XX大学に合格、進学する。」、「YY社に就職する。」と言うのも目標です。ある目的を持って(目的のために)、XX大学に進学する。または、YY社に就職する様な表現を使うこともあります。この場合、大学への進学や企業に就職することは、目的を遂げるための手段です。
整理すると、目標は具体化できる(具体化した)目指すもの・事です。目的は具体化できません。目的は抽象的で、実現するための方法は手段となります。
この様に言葉の使用例・用法などを含めて考えると、目標と目的の違いが明確になると思います。
本サイト再立ち上げの目的と2017年の目標について、次に投稿します。