
AdSenseの審査手順は、予告なく変更になることがあります。審査承認の基準も同様です。昨年からの審査の主な変更は以下の様なものがあります。
- 独自ドメインでないとAdSenseに申請できなくなりました。
- 審査が以前と比べ(大幅に)厳しくなりました。(2016年の7月頃から)
- 一次審査通過後、リンク作業を行うために<head>タグ内にページ単位の広告コードを配置する作業が加わりました。(2016年10月頃から)
- それまでの二次審査の手順だった広告を作成してサイトに設置する作業が省かれ、ページ単位の広告コードで審査が行われるようになりました。(2016年11月頃から)
本記事では、最新のAdSense審査の流れ、審査通過のポイントとヘルプフォーラムに良く寄せられるご質問などを取りまとめ、紹介致します。
最新のAdSense審査手順
最新の審査手順は以下の通りです。
AdSense申し込み画面から必要事項を記入して申請を行う
AdSense へようこその画面から、[アカウントを作成]をクリックし、画面の表示に従って、必要事項を記入して申込みを行います。
AdSense のお申し込みからサイトをリンクするまでの時間が短縮され、より簡単にご利用いただけるようになりました。今後は、お申し込み後すぐに AdSense アカウントにアクセスできます。(AdSense の新しいリンクプロセス )
サイトをAdSenseにリンクする
AdSenseにログインし、[ホーム]ページからコードをコピーして、サイトの<head>タグ内にコードを貼り付けます。
この<head>タグ内に貼り付けるコードは、ページ単位の広告ユニットです。メッセージには、「<head>タグの直後に貼り付けて下さい。」と書かれていますが、<head>と</head>の間であれば、どこでも構いません。
貼り付ける方法は、使用するサイトのプラットフォーム(CMS:WordPress、はてなブログ、Seesaa等)によって異なります。また、WordPressでは、いくつか異なるやり方があります。詳しくは、以下のCMS毎のコードの設置法(貼り付け方)をご参照下さい。
AdSense ページ単位の広告の特徴と設置の仕方: ページ単位の広告コードのCMS毎の設置法
[fa class=”fa-exclamation-triangle”] 注意事項:
<head>タグに配置するページ単位の広告ユニットは、通常の広告コードとは異なります。Googleが推奨する”スポンサーリンク”または”広告”のラベルは必要ありません。このコードは、<head>タグ内一箇所に配置するものです。それ以外の場所(記事下やサイドバー)に配置しないで下さい。
<head>タグ内に指定されたコードを配置されると、Googleが申し込んだサイトとAdSenseのリンク作業を行います。リンク後、二次審査が行われます。
二次審査についての留意事項
<head>タグ内に広告コードが適切に配置されたことが検出されると、二次審査が開始されます。審査では、サイトがGoogleのポリシーに準拠しているか確認が行われます。審査の対象となるのは、ウェッブサイトの全てのページです。
以下に審査通過のためにチェックするべき基本ポイントを紹介します。
AdSense プログラムポリシーに準拠
審査では、サイトがAdSense プログラム ポリシーに準拠していることがチェックされます。ポリシーを良く読んで、サイト運営と構築において、ポリシーを遵守する様に心がけることが重要です。
ウェブマスター向けガイドラインに準拠
Googleはサイトの品質を重視する方向性を強めています。ウェブマスター向けガイドラインは、高品質なサイトを構築するための道標となるものです。検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先してページを作成することが、基本方針の重要な項目として記載されています。AdSenseの審査においても、サイトの品質、ユーザーの利便性について重視した評価が行われていると思われます。
質の高いコンテンツ
AdSenseの広告を掲載するページは、質の高いオリジナルコンテンツであることが求められます。AdSense ヘルプのお申し込みが承認されるためのヒント には、「審査に十分なテキスト コンテンツが含まれている必要があります。」と書かれています。文字数は、一記事当たり1000文字程度以上が目安となります。しかし、文字数を増やすために冗長な表現・文章があることは、かえってマイナスとなるので注意が必要です。
審査の対象はテキストですが、ユーザーがコンテンツへの興味を高めたり、理解するのに役立つような画像が適度に使われている方が望ましいです。
コンテンツの少ないページを無くす
プライバシーポリシー
AdSenseの広告を掲載するサイトは、プライバシーポリシーの掲載することがポリシーで定められています。審査通過後は、広告が配信されるため、二次審査時にはプライバシーポリシーの掲載は必須となります。
分かりやすいナビゲーション
グーグルはサイトの品質を重視する傾向を強めています。使いやすく、興味のある記事を見つけやすいナビゲーションにすることは、ユーザーエクスペリエンスを高めることに繋がります。AdSenseの審査においても、ナビゲーションはチェックされる項目と考えられます。
サイトナビゲーションの要と言えるメインメニューに主要なページ、カテゴリーなどを配置することをお勧めします。
また、サイト内に機能しないリンクが存在すると審査は通過しません。リンク切れなどがないように十分にチェックする必要があります。
良くある事例・質問
審査通過の通知が届いたのに、ログインすると審査中となっている
2017年1月以降、審査中にも関わらず審査通過の通知メールを受け取る事例が多発しています。審査の最新状況は、ログインした時の状態で確認することができます。Chromeのシークレットウィンドウを使用してログインするとより確実です。
ログインした時、”審査中のメッセージ”が表示され、[広告の設定]がグレーアウトして、アクセスできない場合は、まだ審査中であることを示しています。審査通過の通知は誤って送られてきたと思われます。
審査非承認になったのにGoogleからの審査結果の通知が届かない
ログインすると審査非承認となった旨のメッセージが表示され、「お申し込みが承認されるよう、不承認をお知らせしたメールに記載された問題点を解消してください。」と書かれているにも関わらず、メールが届かないと言う事例が、ヘルプフォーラムの投稿でも多くあります。
メールに記載された問題点を解消して下さいと書かれているのに、メールが届かないので困惑されている方は少なくないと思います。
実際の所、メールに書かれていることは、定型文で数種類のパターンしかありません。また、非常に大まかな内容です。最も多い通知に書かれている文を以下に引用します。
Google 広告を掲載するサイトでは、ユーザーに価値ある情報を提供することが重要です。サイトに掲載するコンテンツは、ユーザーが真っ先にアクセスしたくなるような、独自性と関連性の高いものにしてください。自動生成されたページや独自のコンテンツがほとんどないページには、広告を掲載しないでください。サイトは操作しやすい構成にして、ユーザーの利便性を高めることが重要で、クリック操作でページを移動して、探している情報を簡単に見つけられるようにする必要があります。
二次審査における留意事項で取り上げた項目と基本的に共通します。
1ヶ月以上審査中の状態が続いている
<head>タグ内にコードを配置し、ログイン時に審査中の表示となってから、一ヶ月以上経過しても、審査中のままです。と言う投稿も、フォーラムで良く目にします。サイトにある程度の数のアクセスがないと審査に時間がかかる場合があるようです。
また、ページ単位の広告コードが適切に配置されていない場合も、審査が長引く原因となると考えられます。(適切に配置されていないために、審査が行われていない可能性があります。)
ページ単位の広告コードを、記事下やサイドバーなどに配置している事例も時折あります。ページ単位の広告コードは、<head>タグ内に一箇所はるだけのものです。記事下やサイドバーなどのある<body>タグ内に配置するものではありません。
行き詰まった時はヘルプフォーラムをご活用下さい
AdSense ヘルプフォーラムには、審査通過に取り組んでいらっしゃる方からの質問が多数、投稿されています。質問と回答のやり取りなどを読むと参考になることも少なからずあると思います。
どうしても審査を通過できない。改善ポイントが分からない。など行き詰まった時は、ヘルプフォーラムに質問をご投稿されると、エキスパートの方々を含め、回答が得られると思います。サイトのアドレスを含めて投稿すると、より具体的な返答がもらえる可能性が高いです。私も積極的に回答に参加しております。
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