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AdSense 自動広告が表示されない場合の対処法、トラブルシューティング

AdSense 自動広告が表示されない場合の対処法、トラブルシューティング

AdSense ヘルプフォーラムに自動広告が表示されないという質問が投稿されることが良くあります。広告が表示されないと一言で言っても、一部の広告は表示される場合もあれば、広告が全く表示されないなど現象も様々なものがあります。同じページで、パソコンでは広告が表示されるが、モバイルでは表示されない。または、逆にモバイル(スマートフォン)では表示されるが、パソコンでは表示されないという現象も比較的良く起こります。

広告が表示されない理由も、同様にさまざまなことが考えられます。一時的に広告が表示されなくなっているだけで、しばらくすると問題なく表示されることもあります。AdSenseの自動広告は、高度で複雑な技術を使用した広告配信システムです。自動広告が表示されない場合の対処は、基本的なことを順を追って確認することで問題が解決することもあります。

自動広告が表示されない場合の対処法

広告が表示されていない場合、まずは、広告が表示されない現象について状況を適切に理解することが重要です。例えば、一部の広告は表示されているが、残りの広告は表示されている場合と全く広告が表示されない場合では、理由も異なる可能性が高いです。現象を適切に理解して、原因と思われる事柄を絞り込んでいき対処するアプローチが必要となります。

広告の表示はパフォーマンスレポートを使用して確認する

自分の手元の端末で広告が表示されていなくても、他の人の環境では問題なく広告が表示されていることは良くあります。手元の端末などで運営するサイトのページを表示した時に、広告が表示されない場合は、パフォーマンスレポートを確認することをお勧め致します。パフォーマンスレポートで広告の表示回数を確認することで、広告が表示されているか否かが、明確に分かります。

全てのサイトで自動広告が表示されない場合と特定のサイトで自動広告が表示されない場合、モバイル(スマートフォン)とデスクトップ(パソコン)どちらかで広告が表示されない場合など、状況に応じたレポートの見方を紹介します。

全てのサイトでの自動広告の表示回数を確認する

AdSenseにログインし、「パフォーマンスレポート」を表示します。パフォーマンスレポートのページ上部に表示されるレポートタイプの右の部分(下の画像では「日別」)をクリックして表示されるドロップダウンリストの中から「広告の動作」を選んでください。

ロップダウンリストから広告の動作を選択

広告フォーマット別の収益指標が表示されます。表示回数を確認します。表示回数(インプレッション)は、広告が表示された回数です。表示回数が0、または0に近くなければ広告は表示されています。必要に応じてレポートの期間を変えてみて、通常よりも極端に表示回数が少ないなどがなければ、問題はありません。

広告フォーマット別に表示回数を確認する

Googleは、広告の表示回数(インプレッション)の計測方法をより実際に近い値にする変更を、2018年5月3日から導入しています。詳しくは以下の記事をご参照下さい。

AdSense レポートの「表示回数」指標の内容・定義が変更になりました

特定のサイトでの自動広告の表示回数を調べる方法

パフォーマンスレポートのレポートタイプをクリックして、表示されるドロップダウンリストの中から「サイト」を選択します。

ドロップダウンリストの中からサイトを選択します

AdSenseの収益化を行っているサイトが表示されます。調べる対象のサイトをチェックして、「フィルタ」ボタンを押します。

サイトを選択してフィルターボタンを押します。

続いて、レポートタイプ、「サイト」の右にある「+ 追加」をクリックして、表示されるドロップダウンリストの項目から「広告の動作」を選びます。

+追加 をクリックします

選択したサイトの広告フォーマット別の指標が表示されます。各広告フォーマットの表示回数を確認します。

選択したサイトの広告フォーマット別パフォーマンス指標

自動広告で一部の広告が表示されるのに他の広告フォーマットが表示されない場合、AdSense 自動広告のパフォーマンスレポートの見方と注意点などについては、以下の記事をご参照下さい。

AdSense 自動広告の収益パフォーマンスを確認する方法と留意点

プラットフォーム別の広告表示確認

複数のサイトを運営しているわけではなく、一つのサイトでAdSenseの収益化を行っている場合には、レポートタイプをクリックして、表示されるドロップダウンリストからプラットフォームを選択すると、端末種別のパフォーマンス指標が表示されます。

レポートタイプのリストの中からプラットフォームを選びます

レポートは以下の様な形式で表示されます。デスクトップはパソコン、ハイエンドモバイルデバイスはスマートフォンです。「表示回数」が広告の表示回数になります。

プラットフォーム別のパフォーマンス指標レポート

複数のサイトを運営していて、特定のサイトのプラットフォーム別のレポートを表示する場合には、上で紹介した「特定のサイトで自動広告の表示回数を調べる方法」と同様の手順で特定のサイトのレポートを表示します。続いて、レポートタイプのプラットフォームを選ぶと、そのサイトでのプラットフォーム別のレポートが表示されます。

特定のサイトのプラットフォーム別パフォーマンスレポート選択設定例

パフォーマンスレポートの表示回数から状況を分析し対処する

パフォーマンスレポートの表示回数を分析することで、現在のサイトの自動広告の配信状況を推測し対処します。

パフォーマンスレポートの表示回数は表示されている場合

お手持ちの端末では表示されない状態となっていても、他の端末では特に問題なく広告が表示されていることを示しています。特に何も対処しなくて大丈夫です。

パフォーマンスレポートでモバイルでは広告が表示されるがパソコンでは表示されない場合

AdSense 自動広告は、コンテンツの要素を解析した上で最適な広告フォーマットと設置位置を決定して、広告を挿入し表示する仕組みです。モバイルとデスクトップでは、画面のサイズが大きく異なるため、同じページ(URL)であっても、システムはそれぞれ別にページの分析を行ってから広告挿入を行います。

サイトへの訪問者が少ないサイトの場合は、ページ要素の分析が行われていないために、広告が表示されないことが比較的多く発生します。例えば、モバイルページでは広告が表示されても、パソコンページでは分析が行われていないために広告が表示されないなどの状態になることがあります。

しばらく様子を見ても、ほとんど広告が表示されない場合は、マニュアルで広告コードを設置するのも対処策の一つです。マニュアルで広告コードを設置した場合でも、ページ要素の解析が終わっていないために広告が配信されないことはありますが、通常、自動広告よりはマニュアルで設置した場合の方が、広告が表示される可能性は高いです。

プラットフォーム別のレポートで、特定の端末(例:パソコン、またはモバイル)でページビュー数に対して、表示回数が極端に少ない場合は、広告コードの設置や設定が適切でないなどの可能性があります。

特定のフォーマットは表示回数が少ない

全てでなく一部の自動広告のフォーマットが表示されている場合、自動広告の機能は正常に動作している可能性が高いです。自動広告は、いつも一定の表示頻度で表示しているわけではありません

通常、インフィード広告は表示される率が低いです。サイトによっては、ほとんど表示されません。その一方で、頻繁に表示されるサイトもあります。インフィード広告の表示頻度は、サイトによる差が大きいです。

記事内広告は、ページの要素をシステムが分析した上で、広告を表示します。既にページ内にマニュアルで広告が設置されている場合、記事内広告が表示されないことは比較的多くあります。

ある期間に特定の広告フォーマットの表示頻度が変わることは、自動広告では比較的良く起こることです。特に記事内広告やアンカー広告では、表示頻度が高いときや低い時があります。

自動広告が正常に動作している場合は、特に何も対処する必要はありません。各広告フォーマットの表示頻度などをモニターすることをお勧め致します。

特定の広告フォーマットの表示回数が0の場合

ある特定の広告フォーマットの表示回数が0の場合は、その広告フォーマットの表示設定がオフになっている可能性が高いです。

以下の記事の自動広告の設定方法をご参照下さい。(クリックすると該当する説明部が表示されます。)

AdSense 自動広告詳細ガイド:特徴、設定方法、収益効果

全ての自動広告フォーマットの表示回数が0の場合

全ての自動広告フォーマットの表示回数が0の場合は、以下の様な可能性があります。

  • 自動広告のコードが適切に設置されていない。
  • 自動広告の広告フォーマットの設定がオフになっている。
  • ポリシー違反により広告配信が停止されている。
  • その他の理由で広告配信がされていない。

項目別に推奨する対処法を記します。

自動広告のコードが適切に設置されていない

自動広告のコードが適切に設置されていない場合、広告は配信されません。親テーマを編集してコードを設置していた場合に、テーマをアップデートすると、自動広告のコードは上書きされて消去されてしまいます。

自動広告のコードが複数設置されていたり、<head>タグ内、または<body>タグ直下に設置されていない場合は、広告が配信されない不具合が発生します。適切ではない広告設置状態の場合、一時的には動作していても、後で不具合が発生する可能性があります。

自動広告の広告フォーマットの設定がオフになっている。

自動広告の広告フォーマットの表示設定をご確認ください。

ポリシー違反により広告配信が停止されている。

Googleからポリシー違反の通知が届いていないかご確認ください。または、AdSense 管理メニューの「設定」から「ポリシーセンター」をご確認下さい。

その他の理由で広告配信がされていない。

現在のGoogleの広告配信システムは、サイトのコンテンツやその他の事柄を分析しながら、広告を配信しています。明確なポリシー違反として処分は行われなくても、広告が配信されなかったり、一部、制限が加えられることがあります。

また、2018年以降、AdSenseの広告クローラーが解析を行なったページのみ広告配信を行うように広告配信の仕様が変更になりました。サイトへのユーザーによる訪問が少ない場合や投稿から日が経っているページなどでは、クローラーの解析がしばらく行われていないために、広告が表示されないことがあります。

クローラーの解析が行われていないことで、自動広告の表示が0になることはあまりないと思いますが、記事数が少ないサイトやしばらく更新していないサイトで訪問も多くない場合などでは、自動広告が配信されないことに広告クローラーの訪問が行われていない等の可能性が関連している可能性はあります。また、サイトのカテゴリー構成などを大幅に変更した時なども、クローラーによる再解析が必要となって、広告配信に影響を及ぼすことがあります。

当該仕様変更について詳しくは以下の記事をご参照下さい。

新記事にAdSenseの広告がすぐに表示されない理由

本記事で紹介したようにパフォーマンスレポートで確認して、調べても原因が分からない場合、AdSenseのメールサポートが受けられる場合は、ヘルプセンターの各ページにある [お問い合わせ] ボタンをクリックして、お問い合わせフォームから問い合わせることをお勧め致します。

サポートの対象ではない場合は、AdSense ヘルプフォーラムをご利用されることをお勧め致します。

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