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ページ単位の広告とは
ページ単位の広告は、Googleが次世代のAdSense広告と位置付けているモバイル用の広告です。ページ単位の広告コードは、拡張機能としてサイト内のページに広告を自動挿入して表示するQuickStartに使用されるなど用途が広がっています。AdSenseの審査を行う際に、サイトとAdSenseのシステムをリンクするためにも使われています。
ページ単位の広告は、コードの設置場所、広告の表示位置や表示の頻度など、従来のAdSense広告とは異なる機能や特徴を備えています。本記事では、ページ単位の広告の特徴、他の広告ユニットとの違い、設置と動作確認の方法、今後の展開などについて紹介します。
ページ単位の広告はGoogleのモバイル戦略の一環
スマートフォン(モバイル)は、Googleが注力している戦略的に重要な分野です。2016年11月、Googleはモバイル ファースト インデックスと呼ぶ、検索ランキングシステムに使用するインデックスをデスクトップ版(パソコン)のコンテンツからモバイル版のコンテンツを主とする方針を正式に発表しました。
Googleは、高速で表示されるモバイル用のウェッブページのオープンソース・イニシアチブAccelerated Mobile Pages(AMP)を発表し、AMPの普及を強力に推進しています。
2016年4月から、Googleはページ単位の広告を全てのAdSense パブリッシャー向けに提供を開始しました。ページ単位の広告はスマホ表示専用の広告です。ページ単位の広告は、Googleが注力するスマホ端末向けの戦略の一環であるとも言えます。
ページ単位の広告は、AMPでは動作しません。AMPはモバイルの新しい大きな流れですが、モバイルWebページ、サイトの全てがAMPになることはないと思います。AMPには、適するコンテンツと適さないコンテンツ、トレードオフがあります。
高速で表示されることだけがモバイルページに望まれているわけではありません。AMPには対応していなくても、高機能で付加価値が高くユーザーに役立つ情報を提供するモバイルサイトやコンテンツは、今後も強いニーズがあると思います。ページ単位の広告はAMPではなく通常のモバイルページ向けの広告です。(モバイルに加えてパソコン画面も対応するQuickStartでも、ページ単位の広告を使用しています。AdSenseの審査の際にも使用されるなど、ページ単位の広告の利用用途は広がってきています。)
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AdSense 審査はページ単位の広告を使用
AdSenseの審査は、サイトにAdSense広告を配置した上で行います。2016年第四四半期から、ページ単位の広告を配置して行うように変更になりました。
申請の際にアカウントを開設すると、アカウントを有効にする手続きに移行します。アカウントを有効にするためには、サイトとAdSenseをリンクする 必要があります。Googleからの通知メールには、リンクを行うためのコードが表示され「<head>タグの直後に配置して下さい。」と言うメッセージが表示されます。このコードはページ単位の広告です。
以前の二次審査は、申請者が広告を作成してサイドバーや記事下などにコードを配置して審査を行う形態でした。
検索ランキングの評価をそれまでのパソコンのコンテンツで行う形態からモバイルのコンテンツで行う(モバイル ファースト インデックス)ことにしたのと同様にAdSenseの審査もモバイルで主に行う方向性を示しているかもしれません。
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ページ単位の広告の特徴
ページ単位の広告は従来のAdSense広告と異なる点が多くあります。ページ単位の広告の特徴について、従来の広告との違いを含めて以下に説明します。
ページ単位の広告コードは一種類、配置位置も一箇所
従来のAdSense広告は、パブリッシャー(サイト運営者)が、広告サイズと種類(レクタングル、レスポンシブ、バナー、リンクなど)を選択して名前をつけた上でコードを作成し、表示させる場所(例:記事下、サイドバーなど)を選んで、各々の場所に作成したコードを配置します。
備考 / 注意事項:
ページ単位の広告は、従来の広告のような固有の広告コードの作成は行いません。提供されたコードを、タグ内に配置します。コードは一種類、配置場所も一箇所です。モバイル端末でのみ表示されます。
注意事項: ページ単位の広告では、”スポンサーリンク”または”広告”のラベル表示を加える必要はありません。ラベルをコードに加えないで下さい。
ページ単位の広告はPublisher Toolbarで 300×150 広告となる
運営サイトにアクセスして、Chromeの拡張機能Google Publisher Toolbarで広告サマリーを表示した時、ページ単位の広告は 300×150 (または0x0) と表示されます。
2017年後半は、AdSense 広告掲載ページをPublisher Toolbarのリアルタイム広告情報ウィンドウ(上の画像)を表示した時、ページ単位の広告は 0x0 と表示されていました。2018年1月からは、300×150 で表示されるようになっています。
ページ単位の広告は価値の高い広告枠のポリシー審査の対象外
AdSenseのポリシーでは、以前はページ当たり設置するAdSense 広告を最大3個までと制限していたのですが、広告数の上限を撤廃し、「価値の高い広告枠」というポリシーに変更となりました。「価値の高い広告枠」で、広告は配信されるページのコンテンツよりも多くなってはならないと規定しています。この規定の対象となる広告は、Google以外の会社の広告も含まれます。
ページ単位の広告は、価値の高い広告枠に関するポリシーに準拠しているかの対象となる「広告」には含まれません。
お客様のサイトが AdSense の価値の高い広告枠に関するポリシーに準拠しているかどうかを審査する際、ページ単位の広告は「広告」としてカウントされません。
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ページ単位の広告の種類
現在提供されているページ単位の広告は、アンカー広告、モバイル全面広告、QuickStartの3種類です。
アンカー広告
画面の下端に固定されて表示されます。ユーザーは、スワイプするだけで簡単に非表示することができます。(わずらわしくないです。)
アンカー広告は、モバイル画面下端に表示されるのが通常ですが、モバイル画面上端に表示される事例もあります。2017年後半から2018年前半に、テストと思われる通常のアンカー広告ではなく大きなミディアムレクタングルのアンカー広告が表示される事例も見つかっています。
モバイル全画面広告
モバイル全面広告は、ページを表示した時ではなく、ユーザーがページ内のリンクをクリックして、次のページを読み込んでいる間に表示されます。広告が表示された時、次のページは予め読み込みされているため、Close ad(広告を閉じる:画面矢印部)を押すと直ぐに次のページを見ることができます。
ページ単位の広告は、常に表示されるわけではありません。”ユーザーにとって利便性が高い場合のみ広告が表示されます。”と説明があります。
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QuickStart
2017年初め頃から、AdSenseに新しくQuickStartと呼ばれる機能が追加されました。QuickStartはページ単位の広告コードを使用して、自動的にページ内に広告を表示する機能です。
QuickStartはこれまでのAdSenseの広告配置のようにユーザーが広告ユニットを作成してサイトに配置するのではなく、AdSenseが広告のサイズ・種類や掲載場所を判断し自動的に広告を表示します。
QuickStartの有効・無効の切り換えは、ページ単位の広告のページにあります。QuickStartはページ単位の広告の一種であることを示しています。QuickStartはモバイルとパソコン両方に対応しています。
AdSense QuickStart:良くある質問と知っておいた方が良いこと
今後、新しい広告フォーマットも加わる予定
将来新しい広告フォーマットも追加される予定とのことです。
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ページ単位の広告の設定方法
ページ単位の広告の設定手順は、以下の通りです。
広告種類別のオン/オフ設定
AdSenseのアカウントにログインし、管理画面左のメニュー[広告の設定]をクリックします。
広告の設定のサブメニューから、[ページ単位の広告]を選択します。
ページ単位の広告設定画面が表示されます。各広告フォーマット(現在はアンカーとモバイル全画面広告)毎に、フォーマット名(種類)、説明とスイッチが表示されます。
フォーマットの右側にあるスイッチ(画面赤枠で囲った箇所)をスライドさせて、ON/OFFの切り替え設定を行います。
上の画像では、アンカー広告とモバイル全画面広告のみですが、新しくAdSenseを取得したユーザーや2017年中までAdSenseの公式プラグインを使用していたユーザーには、QuickStartも表示されます。
スイッチの設定でON(表示する)は青、OFFはグレーです。右にスライドさせるとオンになります。(左側が青くなります。)左にスライドさせるとオフになります。(右がグレーになります)
ページ単位の広告コードの取得
広告のフォーマットの下に表示される青色の[<>コードを取得]ボタンを押します。
表示されるページ単位のコードをコピーします。
サイトの(ページの)<head>タグ内にコードを貼り付けます。設置方法については、次の項目でCMS別に説明致します。
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広告コードのCMS毎の設置方法
ページ単位の広告コードの<head>タグ内への設置は、CMSやテンプレートのファイル構成によって方法が異なります。CMS毎の配置の仕方を以下に説明します。
AdSenseの審査の際の説明では、コードを<head>の直下に貼り付けるようにとなっていますが、コードを貼り付ける場所は、<head>から</head>の間であれば、どこでも構いません。また、<body>タグの直下でも大丈夫です。AdSenseヘルプのページ単位の広告の設定方法のページには、
「広告コードをコピーして、ページ単位の広告を表示する各ページの <head>
タグ内(または本文冒頭)に貼り付けます。」
と説明があります。WordPressでの設置
WordPressの場合、ページ単位の広告コードの設置方法は、大きく分けて以下の三つがあります。
- テーマのテンプレートファイルを編集する
- プラグインを使用する
- テーマの<head>タグ内コード追加機能を利用する
テーマによって適したやり方が異なります。以下にテンプレートファイルの編集とプラグインを使用する場合の各方法について紹介します。テーマの機能を使用する場合は、そのテーマのマニュアルをご参照下さい。
子テーマのテンプレートを編集
WordPressで、子テーマを備えるテンプレートの場合は、子テーマのヘッダー部のテンプレートファイルを編集して設置します。以下は、Simplicityの子テーマを編集して、ページ単位の広告を設置する手順です。
SimplicityにAdSenseページ単位の広告を設置する方法
親テーマのテンプレートを編集
子テーマがないテンプレート(テーマ)は、直接、テンプレートファイルを編集します。
WordPressのテンプレートを編集してページ単位の広告を設置する方法
プラグインを使用
WordPressでは、ページ単位の広告の設置に対応しているプラグインも色々あります。その中で、お勧めのプラグインでの設置法の記事を以下に添付します。
Ad Inserterを使用して AdSense ページ単位の広告を設置する方法
Advanced Adsを使用したページ単位の広告の設置の仕方
プラグインHeader and Footerを使ったページ単位の広告の設置の仕方
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Bloggerでの設置
管理画面のメニューから[テンプレート]を選択し、表示されるページ内の[HTMLの編集]ボタンを押すと、テンプレートのコードが表示されます。
表示されるテンプレートのコードの中から、<head>タグを検索し、<head>タグ内にページ単位の広告コードを貼り付けます。
以前は、Bloggerではそのままコードを貼り付けて保存しようとするとエラーメッセージが表示されるため、コードの修正が必要でした。2017年12月以降は、システムの方で自動的にコードを変更して保存できるようになりました。もしも、エラー表示が出る場合は、以下の変更を行って下さい。
- Blogger向けページ単位の広告コードの変更方法 (通常ページではクリックすると開きます)
-
Bloggerの場合、そのままコードを貼り付けた場合、エラーとなるため、コードの一行目を以下のようにコードを修正します。
修正前:
<script async src=”//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”></script>
修正後:
<script async =”async” src=”//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”></script>
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はてなブログでの設置
[設定]、[詳細設定]、[検索エンジン最適化]、[headに要素を追加]の順で選んで、コードを貼り付けます。(簡単です。)
ブログのhead部分にmetaタグなどを自由に追加できるようにしました / はてなブログ開発ブログ
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Seesaaでの設置
Seesaaのデザイン・カスタマイズの「HTMLの編集方法」のやり方に従って、HTML設定の編集ページから[HTMLの追加]をクリックし、<head>タグ内にコードを貼り付けます。
詳しい手順は以下の記事をご参照下さい。
Seesaa ブログにAdSense 審査用コードを設置する方法
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ライブドアでの設置
ブログ管理画面 > ブログ設定 > デザイン / ブログパーツ設定の順で進み、デザイン設定の画面の[カスタムJS]タブを洗濯すると、head内と言うウインドウ(</head>直前に挿入される入力欄)が表示されます。その中に、コードを貼り付け保存します。詳しくは、以下のページをご参照下さい。
新機能カスタムJSと外部連携GoogleAnalyticsをリリースしました / Blogger Alliance お知らせブログ(livedoor Blog 開発日誌)
Seesaaとライブドアのブログは、サービス提供側でスマホ用の広告を表示する機能がデフォルトで設定されていること、スマホページでのスクリプトファイルの設置に制限があるため、AdSenseのページ単位の広告は設置できない仕様となっています。しかし、パソコン画面の方で<head>タグ内に適切にコードが設置されれば、AdSenseの審査には影響はありません。
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ページ単位の広告の効果
パフォーマンスレポートで表示される各指標からページ単位の広告の収益効果が分かります。広告のパフォーマンスは、サイトによって異なります。ページ単位の広告が適しているサイトであれば収益効果が高くなります。適さないサイトでは、収益効果も低めとなります。各指標を分析することで、ページ単位の広告の効果について詳しく理解することができます。
パフォーマンスレポートの見方
AdSense管理画面左のメニューから、[パフォーマンスレポート]をクリックします。
[page-leve-ads]を選択すると、ページ単位の広告のパフォーマンスが表示されます。
以下のような各主要指標が表示されます。
レポートの上段に、デフォルトでは過去7日間の運用サイト全体におけるページ単位の広告の主要指標、見積もり収益額、表示回数、クリック数、インプレッション収益、アクティブビュー視認可能率が表示されます。
下段には、広告の動作(種類)別の各主要指標が表示されます。2017年11月末時点でのページ単位の広告は、アンカー広告、モバイル全画面広告、QuickStartの3種類です。
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ページ単位の広告のパフォーマンス指標の特徴
ページ単位の広告は、AdSenseの他の広告とは異なる機能を備えています。パフォーマンスの指標でも通常の広告とは異なる特徴があります。
表示回数は少ない
ページ単位の広告は、良好なパフォーマンスが得られる可能性が高いとAdSenseのシステムが判断した時のみに表示されます。通常のAdSenseの広告と比べると、ページ単位の広告は表示回数が大幅に少ないです。サイトやページのコンテンツの種類、訪問者によって表示される割合も異なります。
一般的な目安としては、比較的頻繁にページ単位の広告が表示される場合でページビュー数に対して2割程度、通常は1割前後で、あまり表示されないサイトの場合は数%程度です。上記はあくまでも目安です。また、アンカー広告とモバイル全画面広告を合わせた時の表示される確率です。モバイル全画面広告が表示される頻度は極めて低いです。(通常は1%以下。これも目安です。)表示の頻度は、サイトによって大きく異なります。
視認性は非常に高い
ページ単位の広告は、表示形式から通常のAdSense広告と比べてアクティブビュー視認可能率が大幅に高くなるのが特徴です。広告が半分以上表示されて、ウインドウ内に1秒間以上継続して表示される場合に、アクティブビューで視認可能となります。
アンカー広告が表示されて1秒以内に、ユーザーがスワイプして非表示にしない限り、アクティブビューとして計上されます。アンカー広告で7割以上、モバイル全画面広告は100%も珍しくありません。視認性が高いことは、収益の機会が高まることを意味します。アクティブビュー視認可能率が高いことは、CPMまたはeCPMの広告に適しているとも言えます。
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ページ単位の広告効果について考慮すべき事
AdSenseの広告の収益効果は、サイトによって大きく異る場合があります。ページ単位の広告が適したサイトと適さないサイトの収益パフォーマンスの差も大きいです
アクティブビュー視認可能率はUXのバロメーター
上の項目、パフォーマンス指標の特徴で述べたようににページ単位の広告は、表示形式によってアクティブビュー視認可能率が高いのが特徴です。
100%からアクティブビュー視認可能率を引いた値は、ページ単位の広告が表示されて1秒以内に非表示にした人の割合を示します。アンカー広告を直ぐに非表示にすることは、ユーザーが煩わしいと思ったり、見たくないと思ったことを物語っています。
大まかな目安として、アンカー広告のアクティブビュー視認可能率が8割以上であれば、ユーザーの多くは特に煩わしいとは思っていないと考えることができます。(どこで線を引くかは、サイト運営者の考え方にもよります。)
アンカー広告のアクティブビュー視認可能率が7割以下の場合、3割以上の人がアンカー広告が表示されて直ぐに非表示にしていることになります。3割と言うのは結構多い数字です。非表示にする割合が高い(目安としては3割程度以上)場合は、ユーザーエクスペリエンスを悪化させている可能性があるため、アンカー広告を無効にすることを検討したほうが良いと思います。
モバイル全画面広告は、表示される頻度も非常に低く、基本的には満を持して表示されることが多いです。アクティブビュー視認可能率も100%でも珍しくありません。モバイル全画面広告でアクティブビュー視認可能率が9割を下回る場合は、煩わしいと考える人が少なくないことを示しています。8割以下の場合は、モバイル全画面広告を無効にした方が良いと思います。
モバイル全画面広告のアクティブビュー視認率は通常、最低90%はあります。
現状、ページ単位の広告の収益パフォーマンスは高くないことが多いと認識しています。しかし、今後、Googleが改良を加えて収益パフォーマンスが改善される可能性もあると考えています。
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ページ単位の広告の今後の展開
ベータ版インライン広告
2016年6月から、AdSense インライン広告 と呼ばれる機能がAdSense Labでベータ版としてテストされました。インライン広告は、ページ単位の広告の派生版で、モバイル端末で表示されるページ内に320×100の広告を自動的に挿入し表示する機能です。
関連記事: AdSense ベータ機能 インライン広告は2017年中に導入か?
現状、インライン広告は公式リリースされるかは未定ですが、アンカー広告とモバイル全面広告に続いて、ページ単位の広告の新バージョンとして加わる可能性があります。ページ単位の広告は、今後さらに機能を拡張したり、派生版が登場してくるかもしれません。
追記: 2017年のAdSense ベータ広告では、インライン広告の後継バージョンなどがあります。
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多様なページ単位の広告 新フォーマットをテスト中
ページ単位の広告は、時折、通常のフォーマットとは異なる大きさや表示形式の広告が表示されることがあります。色々な表示形式やフォーマットをテストして、結果が良好なものは本格採用を検討するなどしていると思われます。
テストなどの新しい広告についてご興味のある方は、テスト中と思われるミディアムレクタングルのアンカー広告の紹介記事をご覧下さい。
モバイル広告の方向性と今後の展開
現在提供されているページ単位の2種類の広告は、共にモバイル用です。ページ単位の広告は、モバイル端末での展開を主目的としていることは明らかです。しかし、ページ単位の広告はAMPでは動作しません。ページ単位の広告は、通常のモバイルウェッブページ用のAdSense広告です。GoogleはAMPを積極的に推進しています。
AMPがモバイルページの大きな流れではありますが、全てのモバイルページがAMPになることは考えづらいです。今後、モバイルウェッブページは、高速に特化したAMPページとモバイルでも多機能でゆっくり時間をかけて読むページに二分化される可能性もあります。ページ単位の広告の機能は、モバイルだけでなくデスクトップ(パソコン)でも使用可能のため、新しい広告機能では、デスクトップでの展開も加わる可能性もあります。
AMPの普及とページ単位の広告の関係、今後、それぞれがどの様に展開されていくのか、興味深いです。
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AIを活用した広告自動挿入機能
Googleは、「モバイルファーストからAIファースト」のスローガンを掲げて会社の全プロダクトでAI(実際にはマシーンラーニング/機械学習)を活用する方針を明確にして、製品開発に取り組んでいます。ベータ版 インフィード広告やQuickStartの様な自動的に広告を挿入する機能は、マシーンラーニングを活用できる部分が多いです。
2017年のベータ版でも、自動挿入の機能を備えたものがあります。広告の自動挿入は、マシーンラーニング(機械による学習機能)によって適切で効果的な広告の選択、設置が可能になると思います。
現在は、サイト運営者がマニュアルで広告を作成してページに設置する手法が主流ですが、今後、広告自動挿入も普及してくる可能性があります。
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