
Twitterは適切に利用することによって、宣伝やブランディングなどを効果的に高めるビジネスツールとなります。Twitterは、サイトとの連携もしやすく、ユーザー間での繋がりも得やすいため、サイトを運営する人でTwitterを利用している人は多いです。
Twitter アナリティクスでは、パフォーマンスデータの詳細を見ることができます。Twitter のフォロー、フォロワー、いいね、RTなどの公開されている指標の関連性などを考慮すると、アカウントの性格や傾向を把握できることについて、一つ前の投稿で紹介しました。
Twitter アナリティクスの指標では、さらに詳しいアカントのパフォーマンス分析をすることができます。Twitter アナリティクスの指標を分析することによって、パフォーマンス評価やブランディング効果の測定、サイトとの連携などの効果などを把握することもできます。
Twitter アナリティクスの基本的な特徴と利用法については、以下の記事をご参照下さい。本記事では、さらに踏み込んだ内容について紹介します。
目次 - Table of Contents
Twitter アナリティクスのホーム指標と分析評価事例
過去28日でのパフォーマンスの変動
Twitterアナリティクスのホームページの上部には、過去28日間の主要指標が表示されます。それぞれの指標の右には、前期(その前の28日間)と比較変化した数値が%で表示されます。
ツイート数:
上のスクリーンショットでは、ツイート数は407となっています。右に緑の字で表示される数字は、前期との比較です。前期と比べて206%上昇(増加)したことを示しています。単純計算で、前記に比べて3倍ちょっとツーとが増えていることになります。
ツイートインプレッション:
ツイートインプレッションは、56,595です。こちらは、前記に比べて241% 増加となっています。ツイート数とインプレッションの上昇幅を比べると、前期と比べて、ツイートの増加分以上に各々のツイートが見られるようになったことが分かります。
ツイート当たりのインプレッション数(ツイート / インプレッション)
インプレッション数をツイート数で割ることで、ツイート当たりの平均視認回数(ツイート当たりの平均インプレッション)を算出できます。
プロフィールへのアクセス
プロフィールへのアクセス数は、1010です。前期と比べると119.6%上昇しています。プロフィールページを訪問が、前記に比べて2倍少し増えたことを物語っています。
@ツイート
@ツイートは、基本的に特定のTwitter アカウントのTwitterに対する返信やコメントへの返答などが中心となります。@ツイートが多い、増えることは、ツイートで特定のアカウントとのやり取りを活発に行っていることを示します。
フォロワー
前日の時点でのフォロワー数と前期と比べたフォロワー数の変化を表示します。ビジネスアカウントやサイト運営など本格的にTwitterを運用する上では、フォロワー数は多いに越したことはありません。しかし、フォロー数との相対比も重要です。
フォロワー数は見かけ上の数値となることもあります。フォローバックをしてくれそうなアカウントをターゲットにして積極的にフォローを行えば、フォロワー数を増やすことは比較的容易にできます。相互フォローしがちな1000のアカウントをフォローすれば、フォロワー数は1000獲得することが可能です。同様に10000フォローすれば、10000フォロワー獲得達成可能となります。実質的なツイッターアカウントのパフォーマンスは、フォロワー数よりもインプレッション数が重要になります。
月別パフォーマンス
Twitter アナリティクスホームページでは、月別のパフォーマンス概要を表示します。トップツイート、トップ@ツイート、トップのメディアツイートから、どの様なツイートが人気を得ているのかが直ぐに分かります。
右サイドバーに表示される、その月の主要指標を他の月と見比べることで、主要指標の推移を把握することができます。
ツイートアクティビティ
ツイートアクティビティのページ上部には、28日間のインプレッションとツイートが日単位の棒グラフで表示されます。
通常、インプレッション数とツイート数は、ある程度の関連性があります。特に際立った人気のツイートがある場合などを除くと、ツイートが多い日はインプレッションも多くなります。上のスクリーンショットのチャートでは、ツイート投稿は、日によってムラがあります。同じ様なペースで日々、ツイートを投稿するアカウントもあると思います。
また、平日と週末では、ツイートの投稿頻度やインプレッション数が異なるアカウントもあります。インプレッションとツイートのチャートから、ツイート投稿とインプレッションの傾向などアカウント固有の特徴、性格等を把握することに役立つ場合もあります。
ツイート毎のパフォーマンス
ツイートアクティビティのページでは、上で紹介した過去28日間のインプレッションとツイートの概要の下にツイート毎のパフォーマンス指標が表示されます。ツイートのテキスト全文と右側にインプレッション、エンゲージメント、エンゲージメント率が表示されます。
各ツイートの指標を見比べると、ツイートによってエンゲージメントが大きく異なったりしていることに気づくと思います。
エンゲージメントは、ユーザーがツイート内のリンク(例:ハッシュタグ、リンク、ツイート名、投稿日、添付画像、ユーザー名、ツイートの詳細表示等)をクリックした場合、返信、リツイート、いいね、フォローなどを含みます。インプレッションが多くてもエンゲージメント率が低いこともあります。
各ツイートのテキスト部の下に表示される「ツイートアクティビティを表示」をクリックすると、そのツイートのエンゲージメント指標の詳細(内訳)を確認することができます。
リツイートが多ければ、インプレッションも多くなります。人気のあるTwitterアカウントからリツイートしてもらえた場合は特にインプレッションの増加は大きくなります。
ツイートで紹介した投稿記事がクリックされる率は、通常、それほど高くありません。例えば、上で紹介したツイートのインプレッション800に対して、(記事)リンクのクリック数は15となっています。クリック率は約1.8%です。そのサイトやTwitterアカウントの種類にもよりますが、実際のところ、Twitterを利用することでのサイトへのアクセス数の寄与はあまり大きくならないのが通常です。
トップツイートの分析
ツイート別パフォーマンス指標の表示の上部に表示されるメニュータブ内の「トップツイート」をクリックすると過去28日間の中でインプレッションが多いツイートが順に表示されます。
トップツイートを表示してツイートの内容と指標との関係などを分析することで、どのようなツイートが良く見られたり、ユーザーがエンゲージしているかというようなことを理解する手助けとなります。
着目点と分析例
上に添付したトップツイートの主要指標を比較すると、インプレッションが最も多いツイートは、エンゲージメントは多くありません。RTが多いツイートがインプレッションが多くなるのが通常なのですが、今回のトップツイートは例外的なケースだと思います。しかし、このようにトップツイートはエンゲージメント率が、必ず高くなるとは限らないというようなことを示すとも言えます。
また、ブロギングライフのTwitterアカウントの場合は、メディアを添付したツイートよりも、テキストのみのツイートの方がインプレッションが多くなる傾向があります。一般的には、メディアを添付するツイートの方が、インプレッションやエンゲージメントが多いのが通常です。
上にも書きましたが、記事へのリンクを貼ったツイートが良く見られていても、実際にリンクをクリックするユーザーの比率はそれほど高くありません。しかし、クリックするユーザーは、そのツイートで紹介されている記事への興味が高いことを示しています。数は少なくても、訪問するユーザーの興味度は高い、質の高いトラフィックとなる度合いが強くなる傾向があります。
「プロモーション」のボタンは、Twitter広告を利用する機能です。ツイートをTwitter広告で宣伝する際に使用します。
まとめ
ビジネスを営んだり、サイトを運営したりする場合には、ユーザーのことを理解することが極めて重要です。Twitter アナリティクスを利用することで、Twitter アカウントのユーザー(閲覧者)の興味や反応などを知ることができます。
どの様なツイートが良く見られているか、どの様なツイートがエンゲージメントが高いかなどを分析することは、ユーザーを理解することに繋がります。
例えば、上の着目点と分析例のところで述べておりますが、ブロギングライフのTwitterアカウントの場合は、メディアツイートよりも、テキストのみのツイートの方がインプレッションが多い傾向が見られます。一般的に、Twitterを含むSNSでは、メディアを添付した投稿がユーザーエンゲージメントが高くなると認知されています。市場調査などでもそのことを示すデータもあります。しかし、メディアを添付するとエンゲージメントが高くなることが通常であっても、必ずしも全てのアカウントに該当するわけではないです。実際に運営するアカウントのパフォーマンスを分析することで、ユーザーの傾向や志向、興味を理解することに繋がり、アカウントの運営に活かす参考となります。
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