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YouTubeが新しいチャネル収益、慈善事業や良好な学習環境を提供する機能を発表

YouTubeが新しいチャネル収益、慈善事業や良好な学習環境を提供する機能を発表

2019年7月11日、アナハイム・コンベンションセンターで開催されたオンラインビデオ市場関連の世界最大のイベント、VidCon USにおいてYouTube Chief Product OfficerのNeal Mohanが壇上でスピーチを行い、クリエイター向けの新しい収益化の方法などについての発表を行いました。同時にYouTube公式ブログでも発表内容についての記事が投稿されました。

以下、発表された内容を訳して紹介します。

クリエイター向けのより多くの収益経路と収益増加

昨年のVidConにおいて、Neal Mohan氏は、クリエイターが収益を生み出しながらコミュニティーとエンゲージする(関わりを深める)新しい新しい方法でのクリエイターの収益化のための次の大きなステップを発表しました。

昨年、提供を開始したSuper Chatは、ライブストリームやプレミアム中のライブチャットの中で際立つメッセージを購入することを可能にする機能です。Super Chatを受信したチェネルは9万を超え、一部のストリームでは一分間で400ドル以上の収益を獲得しています。Super Chatは、現時点で昨年と比べて65%以上の増加となる2万近いチャネルでYouTube最大の収益源となっています。

Super Stickers

Super Chatのモーメンタム(勢い・強い流れ)に乗って、新しくライブストリーム中にアニメーションのステッカーを購入し、プレミアでお気に入りのクリエイターに彼らのコンテントをどれだけ楽しんでいるかを示すことができる新機能、Super Stickersを導入します。ステッカーは、ゲーム、ファッション、美容、スポーツ、音楽、食べ物など、多岐に渡って、異なる言語に対応した多様なデザインで提供されます。

YouTube Super Stickersのデモ

複数レベルのチャネルメンバーシップ

月4.99ドルのメンバー制会費で専用のライブストリーム、エキストラビデオ、シャウトアプトなどの特典にアクセスすることができました。今回、最も多くリクエストを受けていた機能の一つ、複数レベルのメンバー制を追加します。クリエイターは、レベルによって異なる特典を備えた5つの異なるメンバー価格を設定することができます。

Fine Brothers EntertainmentのREACTチャネルなどでテストを行った結果、2つの高額な価格帯導入後、メンバー制の収益は6倍に増加しました。

Teespringを統合したYouTube Merch SelfYouTubeのMerchandise shelf)は、クリエイターが彼らのチャネルからファンに直接商品を販売することができます。

2018年の初め、YouTubeのSuper Chat、チェネルメンバーシップ、merchのクリエイターの売上はほとんど0に近い状態でした。今日、これらのプロダクトは、世界中のクリエイターに意味のある結果を生み出しています。実際に数千のチャネルは、広告に加えてこれらの新しいツールを使用することによって、YouTubeの売上全体を倍以上にしています。

クリエイターが良好な影響を増幅させることを手助けする

日々、世界中の人々は、数学、科学、文学から言語学習、音楽のチュートリアル、テストの準備など新しい何かを学ぶためにYouTubeを訪問しています。学ぶためにYouTubeを訪問する人々向けに専用の学習環境を提供する学習プレイリスト(Learning Playlists)を導入します。

新しい構成機能は、初心者から上級者まで、より多くの段階を経て、鍵となるコンセプトに関連したビデオコレクションを章に分けて提供します。さらに、お勧めはウォッチページでは非表示となることで、視聴者はレッスンに集中することができます。Googleは、これを正しく機能させることの重要性を理解しているため、一握りの最も信頼できるパートナーと、Javaに携わるような職業的スキルから化学のような学術的なトピックなど様々な分野でテストを行っています。

YouTube学習プレイリストのパソコンページ例

クリエイターが、必要となるサポートを手助けすることに参加支援する呼びかけを彼らのコミュニティーに行っていることを見てきました。それをさらに簡単にするために、昨年、Googleはクリエイターが、彼らが気にかけている慈善事業をサポートするためにYouTubeで呼びかけることができるファンドライジングツール YouTube Giving のテストを開始しました。

YouTube Givingは、ベータステータスを完了し、これら数ヶ月以内に数千のクリエイターで利用可能となります。クリエイターは、ビデオやライブストリームのすぐ隣りにある、非営利を選択するだけでファンドライジングキャンペーン(募金活動)を作成することができます。ファンは、「寄付」ボタンを使うことで、クリエイターとファンがプラットフォーム上で気にしていることについての原因に対する資金調達を簡単に行なえるようになります。

YouTube Givingによる募金活動を促進するページ例

YouTube クリエイターは、開かれて責任のあるインターネットは、世界をより良く変えることのできる生きた証です。Googleは、クリエイターがそのことを行うのに必要となるツールを提供することに引き続き取り組んでいきます。

YouTubeの新たなクリエイター向け機能発表についての考察

YouTubeはSuper Chatやメンバーシップなどのクリエイターが収益を得る新たな方法を昨年導入し、今回、新しい収益化の機能を提供することで、さらに収益化の方法、機能を拡大していく方向であることを明確にしました。クリエイターは、これまでの広告によるものから、Super Chat, Super Sticker, 複数段階のメンバーシップ等の新たな収益源となる機能を利用することができるようになります。

サイトでもメンバー(会員)向けの限定有料ページなどの収益化も可能ですが、実際に導入して安定的な収益を得るのは簡単ではありません。YouTubeは、チャンネル購読(登録)機能などを利用するユーザーも多いので、メンバー制の有料化への移行がしやすかったり、ライブストリーミングやユーザーとのエンゲージメントがより得やすい機能でのSuper Chat, Super Stickerを活用して新たな収益源とすることも行いやすいところがあると思います。

慈善事業や良好な学習環境を提供する機能にも力を入れているYouTube

今回の発表では、収益化の新機能だけではなく、クリエイターがユーザーに良好な学習環境を提供する機能の実用化テストや慈善事業への募金参加を促進することを手助けするような機能の提供開始提供したことも注目のポイントです。

今回発表されたYouTubeの機能や取り組みは、サイトでも既に利用することはできるものもありますが、サイトの場合は良くも悪くも選択肢は様々です。運営者側で行うことも多く、ウェブサイトの閲覧はエンゲージメントがあまりない性質もあるので、実現は難しいところがあります。広く普及しているプラットフォームの提供者側から導入されているので、クリエイターにとって利用しやすく、普及していくことが予想されます。

YouTubeは勢いがあると改めて思わされるところが多々ありました。

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