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2020年8月からChromeで短いビデオでの邪魔な広告を非表示予定、YouTubeは準拠済み?

2020年8月からChromeで短いビデオでの邪魔な広告を非表示予定、YouTubeは準拠済み?

2020年2月5日、良質な広告表示基準を策定推進する業界団体、Coalition for Better Adsが、ショートフォームビデオ向けのユーザーエクスペリエンスを損なわない広告スタンダードを発表しました。同日にChrome 開発公式ブログ、Chromium Blogは、Better Ads Standardsに従い、2020年8月5日よりユーザーの広告体験を阻害するビデオ広告をChromeで表示しないことを発表しました。Chromiumの記事には、YouTubeも審査の対象となると記載されているところが注目点です。本記事の後半に、YouTubeの広告フォーマットが準拠しているかについても考察を行っております。

関連記事: Coalition for Better Adsが短いフォームのビデオ向けの広告スタンダードを発表

発表記事: Videos with fewer intrusive ads – Chromium Blog

Chromeでのショートフォームビデオでの邪魔な広告ブロックはYouTubeも対象に含まれる!

Chromiumの記事内で、ユーザーの保護を拡大し、Better Ads Standardsに準拠しない邪魔な広告を繰り返し表示しているサイトは、国を問わず広告を非表示にすると記載されています。さらに重要な点として、対象となるサイトは、YouTubeを含むビデオコンテントを掲載するウェブサイトが、スタンダードに準拠しているかレビューされると記載されています。

It’s important to note that YouTube.com, like other websites with video content, will be reviewed for compliance with the Standards. Similar to the previous Better Ads Standards, we’ll update our product plans across our ad platforms, including YouTube, as a result of this standard, and leverage the research as a tool to help guide product development in the future.

訳:

重要な事柄として、ビデオコンテント(動画コンテンツ)を含む他のウェブサイトと同様にYouTube.comも、企画に準拠しているか審査(レビュー)されることになります。過去のBetter Ads Standardsと同様に、YouTubeを含む我々の広告プラットフォームの全てに渡って、プロダクト(製品)計画を更新し、将来の製品開発を導くことの手助けとなるツールとして調査を活用してまいります。

(訳終わり)

YouTubeにおける広告も審査とブロックの対象に含まれると記載されているところが、目を引きます。

YouTubeはショートビデオ向けBetter Ads Standardsに対応済み

Chromiumブログには、YouTubeも対象となると書かれていると、YouTubeも蚊帳の外ではいられない。どうなるのだろうと思われるか方もいらっしゃることと思います。基本的には、YouTubeでは今回発表されたショートビデオ向けBetter Ads Standardsに対応済みと思われます。

ユーザーエクスペリエンスを阻害するショートビデオ向け広告

Better Ads Standardsで定義されるユーザーエクスペリエンスを損ねる広告は以下の3つの広告エクスペリエンスです。

  • ミッドロール広告
  • 最初の5秒以内にスキップすることができない31秒を超えるプリロール広告、またはポッド
  • 再生中の動画の中央1/3、または動画サイズの20%を超えるノンリニア広告

YouTubeにおけるミッドロール広告

YouTubeでは、通常好悪国を表示できるのはプリロール(動画の冒頭)ですが、長編動画(10分以上の動画)であれば、ミッドロール(動画の途中)でも広告を表示できる仕様です。

長い動画のミッドロール挿入点を管理する

Coalition for Better Adsで定義するショートフォームビデオは、8分未満と定義されています。10分以上の動画であれば、ミッドロール広告が表示されても、スタンダードの対象となるショートフォームビデオに該当しないため、対象外となります。

YouTubeのプリロール広告

YouTube 広告フォーマット
画像ソース: YouTube 広告フォーマット – YouTube ヘルプ

YouTubeでは、プリロール広告として、以下の3種類のリニア広告フォーマットを提供しています。

  • スキップ可能なビデオ広告:視聴者は広告が5秒再生後、スキップが可能となる
  • スキップ不可なビデオ広告:地域の標準に応じて15秒、または20秒
  • バンパー広告:最長6秒のスキップ不可の動画広告

Better Ads Standardsの定義では、最初の5秒以内にスキップすることができない31秒を超えるプリロール広告であるため、丁度5秒の境界線上ですが、スキップ可能なビデオ広告は対象にはなりません。スキップ不可なビデオ広告は、15秒、または20秒以内なので、31秒を超えていないため対象外となると言えます。また、スキップ不可なビデオ広告は、システムの判断によって広告フォーマットの表示選択が行われるため、システム側でスタンダードに準拠するように調整可能です。バンパー広告も最長6秒のため、31秒を超えていないため対象とならないと思われます。

オーバーレイ広告

YouTubeのオーバーレイ広告は、動画の再生画面の下部 20% に表示される仕様です。広告サイズは、468×60 か 728×90 のどちらかです。Better Ads Standardsでは、「再生中の動画の中央1/3、または動画サイズの20%を超えるノンリニア広告」が対象となります。こちらも、既にBetter Ads Standardsに準拠していると思われます。

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