
AdSense 自動広告でサポートされているモバイル向けのアンカー広告は、画面の下ではなく、今後はトップにアンカー広告が表示される仕様に変更となりました。アンカー広告は、ページ単位の広告として2016年に導入されました。2018年2月20日にAdSense 自動広告が始まり、ページ単位の広告は自動広告に移行となりました。2017年の終わり頃から、時折、画面の上にアンカー広告が表示されることがありましたが、自動広告開始後から、アンカー広告が画面上部に表示される頻度が高くなっていました。
アンカー広告は画面の上部に表示が標準に変更
2018年3月後半から、AdSenseヘルプページのアンカー広告の説明にアンカー広告はユーザー画面の上部に表示されることについての説明が加えられました。以下の説明から、アンカー広告の表示位置はデフォルト(標準)が画面の上部で、ユーザーエクスペリエンス的に適切とシステムが判断した場合は、画面下に表示される仕様となっていることが分かります。
アンカー広告はユーザーの画面の上部に表示されますが、ユーザー エクスペリエンスの妨げになるとみなされた場合は、画面の下部に掲載されます。
トップアンカー広告の表示について
通常、モバイル画面トップには、サイトタイトルが表示されます。メニュー等のナビゲーション機能も画面トップに表示されることが多いです。サイトのブランディングやナビゲーションを損ねないように、ユーザーが画面を十分な量のスクロールダウンするとアンカー広告が表示される仕様となっています。
トップアンカー広告表示を無効にする方法
アンカー広告のページ上部の表示を無効にして、画面下部のみ表示する設定にすることも可能です。トップアンカー広告表示は、以下の様に広告コードにパラメーターを追加すると無効にすることができます。
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({
google_ad_client: “ca-pub-1234567890123456”,
enable_page_level_ads: true,
overlays: {bottom: true}
});
</script>
上のコード変更(パラメーター追加)例は、AdSense ポリシーで許可されている変更方法です。上記コード変更は、ポリシー違反にはなりません。
トップアンカー広告表示は収益効果が高い!?
広告フォーマットの収益性、効果はサイトの種類、ユーザー層など、様々な要因との関連があります。そのため、あるサイトでは効果の高い広告フォーマットでも、別のサイトでは収益パフォーマンスが良くないと言うようなことは、比較的良くあります。しかし、ある程度、一般的な傾向はあります。
今回、AdSenseの仕様でアンカー広告の表示をボトムからトップに変更したのは、テストの結果、トップでの表示は収益性が高くなることが多いためではないかと推測しています。トップアンカー表示を無効にするページには、以下の様な説明があります。
この機能を無効にすると、収益拡大の機会を逃す可能性もありますのでご留意ください。Google が行ったテストの結果、アンカー広告はユーザーの画面上部に表示されると成果が上がることがわかっています。
運営しているサイトでのアンカー広告の収益性は、これまで高くありませんでした。正確に言うと、ほとんど収益が発生していませんでした。しかし、自動広告に移行後、3月に入ってから、アンカー広告の収益性がこれまでと比べるとかなり高くなっています。(絶対額は大きくないです。)
アンカー広告等、自動広告のフォーマット別、サイト別のパフォーマンスレポートの見方については、以下の記事をご参照下さい。
AdSense 自動広告の収益パフォーマンスを確認する方法と留意点
自動広告の収益性は、通常のマニュアルで設置する広告よりも変動があります。短い期間では収益パフォーマンスが良くても、後でパフォーマンスが落ちることも珍しいことではありません。導入直後は、とても良いパフォーマンスでも、その後、パフォーマンスが悪くなったりもします。逆の場合も同様にあります。そのため、広告フォーマットのパフォーマンスの測定は、ある程度長い期間(目安として最低1ヶ月)モニターすることをお勧め致します。
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