
2017年7月、GoogleはAdSenseの広告フォーマットにネイティブ 記事内広告と インフィード広告を追加しました。ネイティブ広告は、コンテンツ内に自然と溶け込むような表示が特徴です。広告が違和感なく表示されるため、ユーザーエクスペリエンスの向上に寄与しながら、広告を掲載することができます。
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インフィード広告のフォーマット自動作成機能が追加されました!
インフィード広告は、通常の広告ユニットとは異なり、サイトのフィードに合わせた表示形式にカスタマイズしてサイトに設置します。フィードに合わせた表示形式をマニュアルで設定するのは、手間がかかります。適切にインフィード広告のカスタマイズを行うためには、ある程度の知識やスキルも必要でした。サイト運営の初心者にとって、インフィード広告の作成は簡単ではありませんでした。
2018年1月23日にGoogleは、マシーンラーニングを使用したAdSense ネイティブ インフィード広告のフォーマット自動作成機能を追加したことを発表 しました。当該機能はシステムがサイトのフィード表示形式に合わせた、最適なインフィード広告のフォーマットを自動で作成するものです。
以下に新しく追加された機能を使用したインフィード広告の作成手順を紹介します。
AdSense インフィード広告の作成とコードの取得
AdSense アカウント画面のメニューから[広告の設定]をクリックし、[新しい広告ユニット]のボタンを押すと作成する広告の種類を選択画面が表示されます。インフィード広告を選択します。
インフィード広告作成基本情報の入力
インフィード広告の作成方法という画面が表示されます。広告のスタイルの作成を自動か手動で行うかの選択ができます。自動がデフォルトで選ばれていて、「推奨」となっています。
URLを入力して、端末の種類を選びます。端末の選択は、モバイルとデスクトップ(パソコン)です。URLを入力すると、右側の「ページをスキャン」のボタンが有効となります。
入力するURLは、フィードのあるページである必要があります。ホームページが記事の一覧形式の場合は、ホームページのURLを入力します。アーカイブページは、通常、フィード(インデックス形式)で表示されます。
モバイルとデスクトップでは、通常、表示フォーマットが異なるため、モバイルとデスクトップ、それぞれのインフィード広告を作成する必要があります。
基本情報を入力後、[ページをスキャン]のボタンを押します。
「ページをスキャンしてフィードを探しています」、「1分ほどかかる場合があります」と言うメッセージが表示されます。
自動生成されたフィードフォーマットの確認
スキャンが完了すると、左に読み取ったURLのモバイル画面とフィード部分にオレンジのオーバーレイが掛けられ、フィードのフォーマットサンプルが赤の破線で囲われて表示されます。右側には、フィードサンプルを元に最適化されたインフィード広告のフォーマットがプレビューで表示されます。
プレビューの表示フォーマットで問題がなければ、[次へ]を押します。
インフィード広告の編集 / 広告ユニット名の入力
左側に作成されたインフィード広告のプレビューが表示され、右側に広告の設定オプションが表示されます。従来はこの画面において、マニュアルで設定項目を入力してカスタマイズしていました。マシーンラーニングによって既に最適と思われる設定が行われているため、表示をマニュアルで変更しない場合は、そのままで構いません。広告ユニット名を入力して、右下の[保存してコードを取得]のボタンを押します。
プレビューは表示幅が468 ピクセルで表示されます。そのため、サイトのフィードの表示と大きさが異なって見える場合が多いです。実際にサイトに設置した時には、フィードのコンテナの幅で適切に表示されます。
インフィード広告のコード取得
作成されたインフィード広告のコードが表示されます。「コード スニペットをコピー」をクリックするとコードをコピーできます。
コピーしたコードを、サイトのフィード内に設置します。設置方法は、テーマなどによって異なります。WordPressの場合は、Simplicityなどのテーマでは、フィード内に広告を設置する機能を備えているものもあります。
デスクトップでフィードが誤認識された場合の対応
デスクトップ(パソコン)でのインフィード広告の作成手順は、上で紹介したモバイルと基本的には同じですが、パソコンのページ上には複数のフィードがあることが多いため、意図するものとは異なるフィードが選ばれて、インフィード広告フォーマットが作成されてしまうことがあります。
パソコンページ上のフィードの誤認識と対応例 1
以下はパソコン画面のホームページの上部に表示されるお勧め記事のフィードが誤って選択されてしまっている例です。ホームページには、複数のフィードが存在することがあるので、ご認識されることがあります。
上の様な画面の結果が表示された場合は、ホームページの代わりにカテゴリーやタグなどの一覧ページのURLを入力して、再スキャンすることをお勧め致します。
パソコンページ上のフィードの誤認識と対応例 2
以下の画像は、サイドバーに設置している人気記事の一覧が、自動生成のインフィード広告フォーマットの元に選ばれてしまっている例です。
オレンジ色のオーバーレイがかかっている箇所が、スキャンの結果、フィードとしてシステムが認識している箇所です。希望するフィードがオレンジ色で表示されている場合は、クリックします。
上の画面から希望するオレンジ色のフィード部をクリックすると、選択されているフィードを示す赤の破線で囲まれる表示に変わりました。プレビューの表示も確認の上、問題がなければ、画面下の[次へ]のボタンを押します。
以後の流れは、モバイルでのインフィード広告の作成と同じです。
インフィード広告のサイトの設置方法
インフィード広告コードをサイトに設置する方法は、大きく分けて、以下の3種類になります。
- テーマの機能を利用する(テーマががインフィード広告をサポートしている場合)
- プラグインを使用する
- マニュアルでテンプレートコードを編集して設置する
今後、設置方法についての記事を順次、追加投稿していく予定です。
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