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不明なサイトから貼られているリンクの調べ方、対処法

不明なサイトから貼られているリンクの調べ方、対処法

ベータ版Search Consoleにリンクレポートが追加されました。まだ数の少ないメニュー項目の中に「リンク」と表示され目立つこともあって、ユーザーがリンクレポートを表示して見ることは以前と比べて多くなっていると思います。レポートを見て、不審なサイトからリンクを貼られている場合は、調べた方が良い時もあります。一方で、リンクレポートへのユーザーの参照が増えることを狙って、リファーラルスパムも増える可能性があります。

本記事では、不明確な外部サイトからのリンクが貼られている場合の調べ方と対処について紹介致します。

外部からのリンクで表示されるサイトについて

Search Consoleのリンクレポートで、上位のリンク元サイトの詳細をクリックすると運営するサイトにリンクを貼っているサイトがリンク数の多い順に表示されます。

サイトにリンクしている外部サイトのリスト

リンクレポートの基本的な情報については、以下の記事をご覧下さい。

Search Console リンクレポートの特徴、見方と使い方

好意的な外部リンク

表示されるサイトの中で、良く知られているサイト、関連サイト、交流のあるサイトなどからのリンクは、問題はありません。著名なサイトからリンクが貼られていることは、基本的に歓迎すべきことです。

見たことがないサイトでもリンクしているページ数が少なければ、特に気にする必要はありません。サイト内のページを訪問したユーザーが運営しているサイトからリンクを貼ってくれる場合もあります。好意的な感じで、リンクを貼ってページを紹介してくれている場合は、コメントやSNSなどを利用して、一言、お礼を述べるのも良いことかと思います。

パソコンページなどのサイドバーに、関連サイトやお気に入りサイトへのリンクなどを設置しているサイトもあります。サイドバーなどに設置されたリンクは、そのサイトのページ数分に相当する数のリンクが貼られることになります。

例えば、300ページあるサイトのサイドバーにあるサイトのホームページへのリンクが貼られている場合は、300前後(場合によってはもっと多かったり、少なかったりします。)のリンク数となります。一般サイトのサイドバーなどからのリンクは、特に問題はありません。(検索の順位付けにおいて、大きな影響はありません。)

リンクレポートの普及でリファーラルスパムも増える可能性

スパム的なサイトから、不審、不自然なリンクが貼られることはあります。スパムには様々な種類があり、目的は様々です。リファーラル スパムと呼ばれるスパムは、アクセス解析、収益レポートなどにスパムサイトのアドレスを表示させて、不審(不思議)に思ったサイト運営者をスパムサイトに訪問させる手法です。

ベータ版Search Consoleにリンクレポートの項目が追加されたことにより、リンクレポートを見るユーザー数も増えることが予想されます。リンクレポートに意図的にサイトのアドレスを掲載させて、サイト運営者からの訪問を狙うリファーラル スパムも増える可能性があります。

調べる必要のある不可解なサイトからのリンク数の目安

不可解なサイトからリンクを貼られていても、過大な数でなければ、無視して構いません。過度に気にして、時間を取られても、生産性を低めるだけです。ある意味、少しのリンクでサイトを調べるために訪問しすれば、リファーラルスパムなどにとっては、願ったり叶ったりです。

大まかな目安としては、不審な一つサイトから数千以上のリンクを貼られている場合は、調べた方が良いと思います。数百でも心配な場合は、簡単な調査をしておいた方がリスクを低減できます。数十以下の場合は、しばらく様子を見て、さらにリンクが増えた場合に調べる程度で良いと思います。判断基準は、サイト運営者の考え方にもよります。

備考:
サイトへのアクセスを細かく見ると、スパム的なサイトからのアクセスは大なり小なり常にあります。スパムのアクセス数は少なくありません。スパムからのアクセスを気にしすぎると生産的ではありません。アクセス解析と同様のことが、リンクの分析などにも言えます。

不審なサイトからのリンクの調べ方

サイトを訪問するだけで、有害なプログラム(アプリ・ソフト)をインストールさせるようなサイトもあります。一般的には、そのような明らかに問題のあるサイトは、Googleも把握していることが多く、リンクリストの掲載対象から外されたり、万が一、アクセスしようとしても、Chromeなどのブラウザーの方で安全でないサイトへアクセスしようとしている旨の警告が表示されます。

しかし、巧妙な手口で一見、無害なサイトのように装って、ページ内のリンクなどをクリックすると有害なプログラムをダウンロード(インストール)したりするようなサイトもあります。そのため、スパムと思われるようなサイトに、不用意に訪問することはリスクが伴います。

サイト名(ドメイン名)で検索してみる

ドメイン名でGoogleの検索を行って、サイトのホームページなどが結果で表示されたら、そのページを訪問するのではなく、Googleのキャッシュ情報を見てみてみたりします。リンクされているページとの関連性がありそうな、ごく普通のサイトであれば、問題ない可能性が高いです。関連性がなさそうなコンテンツ、ページのコンテンツ自体が不自然な場合は、スパムサイトの可能性があります。

また、スパムサイトは検索対象から外されていることも少なくありません。そのため、サイト名で検索しても表示されないことも多いです。サイト名で、そのサイトが検索されない場合は、Googleからマニュアルアクションなどペナルティを受けていたり、スパムとしてブラックリストに登録されている可能性があります。

site コマンドでドメインを検索してみる

site:コマンドを使用してドメインを検索する((例:site:www.example.com )と、そのドメインのおよそのインデックスページ数とインデックスされているページが検索結果に表示されます。

検索結果に表示されるページの一覧などを見れば、まともそうか怪しげなサイトか簡単に判断できることもあります。また、一見、問題なさそうでも、検索結果に表示されるページのタイトルやスニペットなどを一通り目を通せば、通常のサイトかスパムサイトかを判別する参考になります。

サイト情報の提供サイトから情報を入手する

大手のサイト情報提供サービス(AlexaのWebサイト情報検索SimilarWebのサイト検索)を利用して、そのサイトのドメイン名で検索を行うと大まかなサイト情報を入手することができます。サイト情報から、どのようなサイトか推測できたり、サイトについてある程度の検討をつける参考材料が見つかることもあります。以下は例です。

例えば、冒頭に添付したBlogger101の上位のリンク元サイトのレポートでは、あるサイトから4379ものリンクが特定(一つ)のページに貼られていました。そのサイトは、一見すると英語圏のユーザーを対象にした日本語や日本についての勉強サイトのようなコンテンツを提供するサイトでした。(英語で日本語を勉強するアプリやゲームを提供するようなことを書かれていましたが、良く分からない内容構成でした。)サイトをAlexaで検索してみたところ、国別のアクセスは1位が日本で70%を超えており、二位はオランダで10%弱でした。オランダの公用語は、オランダ語です。英語が母国語ではありません。英語で構成されたコンテンツ(それもまともな英語のサイトという感じではないです。)にも関わらず、訪問者の7割は日本から、1割弱はオランダからというコンテンツの使用言語とは一致しない訪問比率です。

そして、検索トラフィックは25%を下回っています。検索のトップワードは、『(そのサイト名)とは』でした。検索の比率が低いのは、アナリティクスやSearch Consoleなどにリンクを貼っていて、そこから直接訪問することが多いためと推測しています。また、直接訪問せずに、『サイト名とは』で検索して、訪問する人も多いようです。検索クエリは、日本語「とは」が含まれています。

備考:
AlexaやSimilarWebなどのサイト情報の提供サイトのデータは推定値です。実際の数値とは大きく異なる場合もあります。しかし、そのサイトがどのようなサイトか?大まかなトラフィックはどのようになっているのか?と言うようなある程度の判断を行う上での参考情報になります。

これらのことなどから、日本のサイトを対象にしたリファーラルスパムと推測しています。コンテンツを英語にし、一見、日本語、日本のことを勉強する英語サイトのように装うことで、日本人からの訪問を獲得する手法を取っていると思われます。(根本的な目的は、日本人ではなく、別の国やユーザー層を対象にしている可能性もあります。例えば、訪問者数を増やして、検索順位を上げて、英語の日本語学習アプリを販売させる。または、全く別の目的があるのかもしれません。)

上記は、一つの例です。調べ方や分析方法は色々あります。基本的には、自分の運営するサイトと関連性がある程度ありそうなサイトかそうでないかという事が、判断ポイントになります。知らないサイトから多量のリンクが貼られていて、上で紹介したような方法などを利用して、サイトを調べても、サイトとの関連性がほとんどないと思われる場合は、リンク否認をするのも一つのオプションです。

関連記事:

不審なバックリンクを調査して否認(Disavow)する方法

備考:
一般的には、スパムサイトからのリンクは、多少はあるのが通例です。過度(多量の不審なリンク)でなければ、何もせず、無視しても問題ありません。Googleの検索で悪影響があると確信できるようなことがなければ、基本的にリンク否認をする必要はありません。検索で悪影響を受けているか調べる方法については、別途、記事を投稿する予定です。

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