
サイト内の特定の場所で2つの異なる広告ユニットを交互に表示させたり、複数の広告を順番に表示させることを広告ローテーションと呼びます。本記事では、広告の表示管理を行うWordPress プラグイン Advanced Ads が備える広告ローテーション例と設定方法を紹介します。
目次 - Table of Contents
Advanced Ads 広告ローテーション機能概要
広告ローテーションと一言で言っても、様々な種類、形式があります。Advanced Adsの広告ローテーションを使用すると以下の様なことができます。
- 特定の広告設置場所において、複数の広告を切り換えて表示。
- 同時に表示する広告数の設定
- 広告の表示頻度の設定。または、順番に広告を表示する。
広告ローテーション例
以下の項目は、ブロギングライフで実際に設定を行なって試してみた広告ローテーションの設定例です。
- パソコン画面の記事下に設置しているダブルレクタングルの右側の広告枠にAmazonと楽天の広告を交互に表示する。
- パソコン画面のサイドバーに、”300×600 AdSense 広告”, “200×600 楽天広告, “レスポンシブ AdSense リンクユニット広告” の3つの広告を一つずつ順番に表示する。
例えば、サイドバーに設置する広告サイズを、300×600と300×250 (または326×280)のどちらにするか検討する際に、一定期間、双方を交互に表示させ、パフォーマンスを比較して良好な方を選ぶようなテスト(A/B テスト)も可能です。
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広告ローテーション設定方法
Advanced Adsでは、ローテーションを行う広告ユニットを集めたグループを作成し、その広告グループのユニットをショートコードなどでサイトに設置して、広告ローテーションを実現します。
広告グループを作成
WordPressのダッシュボードメニューから”Advanced Ads”をクリックして、Groups & Rotation を選びます。
Ad Groups & Rotations ページが表示されます。[新しい広告グループを追加]ボタンを押すと、「グループのタイトル」欄が表示されます。
欄内にグループ名を入力して[保存]ボタンを押します。作成した広告グループが、リスト内に加えて表示されます。
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広告ユニットを作成しグループに登録する
Advanced Adsの広告ユニットを作成して、広告コードを貼り付け、グループに登録する作業を行います。
Advanced Adsのメニュー項目から、「広告」をクリックします。
広告ユニットのページが表示されます。ページ左上(タイトルの右)の[新しい広告]ボタンを押します。
Advanced Ads 広告ユニットの設定ページが表示されます。
- 広告ユニット名を入力します。
- 広告タイプは、「プレーンテキストとコード」を選択します。(デフォルトで選択されています)
- “Ad Groups & Rotations” の中から属するグループを選択します。(グループが作成されていない場合は表示されません。先にグループを作成する必要があります。)
- 広告コードを貼り付けます。
- [公開]ボタンを押します。(日本語では[公開]となっていますが、ここでの手続きでは実際には公開はされません。)
上記手順を踏んで、[公開]ボタンを押すと、「あなたは広告をどこに表示したいですか?」と言うメッセージが表示されます。グループ登録して、ローテーション表示する場合は、広告表示場所をこの画面で選択する必要はありません。何もしなくて構いません。(何もしないで下さい)
グループに登録する広告の数分、上記の作業を繰り返して行います。
「広告編集」のタイトルの右に表示される[新しい広告]をクリックして、次の広告ユニットを上記の流れで作成、設定して下さい。
例: Amazonと楽天の広告をローテーション表示させる場合は、2つのAdvanced Adsの広告ユニットを作成して、同じグループに登録します。
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広告ローテーション表示設定
広告グループで広告ローテーション表示設定を行います。
Advanced Adsのメニューから”Groups & Rotation”を選択します。
広告グループの名前(下の画像では”After the post content”)の上にマウスオーバーすると(マウスを重ねると)、「編集」、「使用法」、「削除」が表示されます。「編集」をクリックします。
広告ローテーションの設定画面が表示されます。
タイプ
「ランダム広告」と「順序付けられた広告」の2つの選択肢から選びます。ランダム広告を選んだ場合は、広告の表示頻度を設定することができます。「順序付けられた広告」を選んだ場合は、広告の重要度(表示頻度)は考慮されません。
「ランダム広告」と「順序付けられた広告」の両方を試してみたのですが、運営するサイトの環境では、後者はあまり安定して動作しませんでした。(順番通りにローテーション表示になりませんでした。)
広告表示
グループによって同時に表示される広告の数を指定する設定です。デフォルトの1のままを推奨します。同時に表示される広告は1つの設定です。
AdSenseの広告を掲載していて、グループで同時に二つ以上の広告を設定する場合、表示される広告がコンテンツより多くなると(価値の高い広告枠)ポリシー違反となります。広告はAdSenseだけでなく、他社の広告も含まれます。ご注意下さい。
広告:重要度で表示頻度を設定
「重要度」は、0から10まで設定可能です。2つの広告で両方を10に設定すると、表示される割合は、基本的に50:50となります。(50%ずつとなります。)
広告A – 重要度: 10 (表示頻度: 50%)
広告B – 重要度: 10 (表示頻度: 50%)
2つの広告で片方を10、もう片方を5に設定した場合は、前者が66%、後者が33%となります。三回に二回、前者が表示され、後者は三回に一回表示される頻度となります。
広告A – 重要度: 10 (表示頻度: 66%)
広告B – 重要度: 5 (表示頻度: 33%)
3つの広告で全てを10にした場合は、基本的に3回に1回それぞれの広告が表示されます。
広告A – 重要度: 10 (表示頻度: 33%)
広告B – 重要度: 10 (表示頻度: 33%)
広告C – 重要度: 10 (表示頻度: 33%)
3つの広告の内、1つを10、残り2つを5にした場合は、4回に2回、10に設定した広告、残りの2回にそれぞれ1回ずつ5に設定した広告が表示されます。
広告A – 重要度: 10 (表示頻度: 50%)
広告B – 重要度: 5 (表示頻度: 25%)
広告C – 重要度: 5 (表示頻度: 25%)
実際に表示させた場合、サーバーシステムや端末の環境など(スクリプトのロード実行状況とタイミング、サーバーやブラウザーのキャッシュなどの影響など)によって、表示頻度は設定通りにはならない場合もあります。

広告グループショートコードをページに設置
広告ローテーションを設定したグループを、サイトのページに設置します。広告の設置方法は、色々な方法があります。本記事では、WordPressのカスタムHTML ウィジェットに広告グループのショートコードを貼り付けて行います。
グループのショートコードをコピーする
広告グループのリスト表示画面で、広告グループ名付近にマウスオーバーし、表示される項目の中の「使用法」をクリックします。
広告グループ名の下にショートコードが表示されます。ショートコードをコピーします。
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WordPressのウィジェットにショートコードを貼り付ける
WordPress ダッシュボードのメニュー項目の「外観」をクリックして、「ウィジェット」を選択します。広告コードの設置は、カスタム HTML ウィジェットを使用することをWordPressは推奨しています。
ウィジェット内のパソコン画面記事下に表示されるダブルレクタングルの右側部に、Advanced Ads のグループショートコードを貼り付けます。
ウィジェットの「保存」ボタンを押して設定を保存します。
ダブルレクタングル広告の設置方法は様々な方法があります。現在のブロギングライフではウィジェットを使用してダブルレクタングル広告を設置していますが、プラグインで設定する方法もあります。Stinger 8 / Stinger Plus でのAdvanced Adsを使用したダブルレクタングルの設置方法について、本サイトで記事を投稿しています。
広告ローテーションの表示確認
広告グループを設置したページを表示して、ページのリロードを行なったり、他のページを表示して、広告が切り換わって表示されるか確認します。
AdSenseの広告を設置している場合は、確認作業中に過度にAdSense広告を表示して無効操作と判定されるリスクを回避するため、Chromeの拡張機能、“Publisher Toolbar”の広告オーバーレイを有効にしてご確認されることをお勧め致します。
以下は、本サイトでの広告ローテーションの動作確認を行なった時のYouTubeビデオです。
システム環境などによって、広告ローテーションが設定通りに動作しないことがあります。予めご了承下さい。
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