
日本でのHTTPS化は世界の他の国に比べると遅れ気味でしたが、2017年にSSL化対応するサイトが増え、HTTPSページの比率も急速に上昇してきています。以下に添付するのは、Google が公開しているtransparency report(透明性のレポート)の世界各国のChromeでのHTTPS ページの割合の推移です。
日本でのHTTPSの普及率は、2016年12月31時点では25%で、他の国と比べると大きく出遅れていました。しかし、2017年に入ってから、楽天、クックパッド、アメブロ、Yahoo JapanがHTTPS対応を進めたことにより、HTTPSの比率が大きく上昇しました。
- 「https化」を徹底おさらい!迷ったらここに戻ってきてください / Rakuten RMS Service Square
- Yahoo! JAPAN サービスは常時SSL(AOSSL)に対応します / Yahoo Japan
- アメブロ2017 – 大規模サービスhttps化 ~ All Greenを目指して ~ / CyberAgent Developers Blog
- Web サービスの完全 HTTPS 化 / COOKPAD Engineers’ Blog
上記、大手のサイトがSSL化へ移行したことなどにより、2017年11月4日時点でHTTPSページの比率は45%に大きく上昇しています。(2016年末は25%でした。)
以下は、Let’s Encryptが公開しているFirefoxでのHTTPSページの比率です。(上のGoogleのグラフはChromeです。)
2017年11月8日の時点で、HTTPSの比率は64.78%です。2016年12月31日の時点では45.86%でした。世界全体で見ても、2017年HTTPS化が急速に進行していることが分かります。
HTTPS化を推進するGoogleの取り組み
2017年10月からGoogleのブラウザ Chrome (バージョン 62)では、アドレスバーに「Not secure」の表示がされるようになっています。
2017 年 10 月からは、新たに 2 つの状況(ユーザーが HTTP ページにデータを入力した場合と、HTTP ページにシークレット モードでアクセスした場合)において「Not secure」の警告が表示されるようになります。
AdSenseのアカウントの[最適化]のページでも、HTTPSに対応していない運営サイトがあると「サイトの安全性を高めましょう。サイトをHTTPS 対応に設定すると、他にも多くのメリットが得られます。」と言うサインが表示されます。
上のようなサインが表示されると、やはりHTTPSにした方が良いと思う人は少なくないと思います。
無料ブログやWordPressのサイトでも加速するHTTPS化
日本のブログサービスの会社では、アメブロに続いて、はてなやエキサイトブログなどがHTTPSへの移行を発表しています。はてなブログは年内から段階的にHTTPSへの移行をすると発表しています。エキサイトブログも「エキサイトブログ常時SSL化実施に関して」と言う記事で2017年夏頃から常時SSL化を実施すると発表しています。2017年11月の時点で、エキサイトはトップページはHTTPSになっていますが、他のページはまだです。
レンタルサーバー会社も、無料のSSL対応を提供する会社が多くなってきています。独自ドメインでWordPressを利用するサイトでのHTTPS化も2017年に急増しています。
2017年10月25日にエックスサーバーは、新しく運用するサイトのドメイン設定を行う際にデフォルトでSSLを有効にする機能を追加したことを発表しました。デフォルトでSSLが有効になっているため、これからWordPressを始める人は、本当に簡単にHTTPSでサイトを立ち上げれるようになっています。
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