
Googleは、今年から検索ランキングをパソコンからモバイルを基準にする方針を打ち出すなどモバイル重視の姿勢を強めています。サイトにもよりますが、多くのサイト運営者にとっても、モバイルの重要性は高くなってきていると思います。
モバイルとパソコン画面それぞれに適した広告の設置を行うことは、収益パフォーマンスの向上に繋がります。
本記事では、様々な広告設置、表示の制御を行うことができるWordPressのプラグイン、Advanced Adsを使用して、スマホ画面の記事下にAdSenseのレクタングル広告を設置する方法を紹介します。
Advanced Adsの特徴
Advanced Adsは、広告を設置し管理することができるWordPressのプラグインです。多彩な広告表示制御を行う機能を備えています。主な特徴は以下の通りです。
- モバイルとデスクトップ専用の広告設定ができる
- 広告のポジション(左寄せ、中央、右寄せ)が指定できる
- 広告周辺のマージンを上下左右それぞれ固有にピクセル単位で指定可能
- 記事タイプ(投稿と固定ページ)を指定して広告を表示する
- タイトルタグや段落を指定して、記事中に広告を表示する
- 記事単位で簡単に広告の非表示設定ができる
- 広告をグループ化して表示切り替えができる
- AdSense ページ単位の広告の<head>タグ内の設置もサポート
- ショートコードでマニュアル入力も可能
- AdSense以外の広告もサポート
Advanced Adsは、上記の様に基本的な設置から高度な広告表示制御する機能を備えています。高度で複雑な制御は、十分に理解せずに使用するとポリシー違反などを起こすリスクが高いので注意が必要です。初心者は基本機能のみ使うことをお勧め致します。本サイトでも基本的な使い方しかしていません。
記事中に広告を挿入する設置方法の記事です。
タイトルタグや段落数を指定して、記事中に広告を挿入表示させる方法
Advanced Adsを使用して、モバイル画面の記事下に広告を設置する
1. Advanced Adsをインストールし、有効化します。
2. WordPress 管理画面の左側のメニューに表示されるAdvanced Adsのサブメニューから[Ads]をクリックします。
3. 表示される画面タイトルの右にある[New Ads]のボタンを押します。
以下はWizardを使用する手順です。マニュアルでも設定することができます。慣れてきたら、マニュアルのほうが楽に設定できると思います。
4. Add New Adの画面で、新規追加する広告設定の名前を入力します。ここでは、”スマホ記事下”と入力します。
名前を入力後、[Start Wizard]ボタンを押します。
5. Ad Typeの選択画面が表示されます。デフォルトの”Plain Text and Code”のまま、次に進みます。
本画面は、設置する広告の種別を選ぶ画面です。選択肢にはAdSense adもありますが、Plain Text and Codeの方が柔軟な設定ができるので、後者を選択しています。AdSense以外の広告コードの場合は、Plain Tex and Codeを選びます。
6. Ad Parametersに広告コードを入力し(貼り付け)ます。
以下は、AdSenseの300×250 広告コードの例です。
<script async src=”//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js”></script>
<!– スマホ記事下 –>
<ins class=”adsbygoogle”
style=”display:inline-block;width:300px;height:250px”
data-ad-client=”ca-pub-xxxxxxxxxxxxxxxxx”
data-ad-slot=”1234567890″></ins>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
</script>
スポンサーリンクのラベルを付けたい場合は、広告コードの上の例のようにラベルを入力します。
Sizeの設定(指定)をすることもできますが、AdSenseの広告の場合は、入力しなくても大丈夫です。特定の広告スペースを確保したいときなどに入力します。”reserve this space”をチェックすると、入力したサイズのスペースを確保することができます。
広告コードをAd Parametersの入力欄に貼り付けたら、[next]のボタンを押します。
7. レイアウトとマージンの設定画面です。スマホ用の広告は、左寄せか中央のどちらかがお勧めです。スマホ画面にページトップに戻るボタン表示をオンにしている場合は、左寄せを選びます。
コンテンツと少し離したい場合は、トップやボトムのマージンを入力します。(この例では、入力していません。)
[next]ボタンを押します。
8. Display Conditionsは、ページの種別や特定のページの条件を指定して表示する場合に使用する機能です。この例では通常の投稿記事のため、指定はしません。そのまま、[next]を押して次に進みます。
9. New Conditionの下の[–Choose A Condition–]の欄をクリックして、”Device”を選択し、[add]ボタンを押します。
10. Deviceの欄が表示されます。本記事を作成している時点では、デフォルトで”Mobile (including tablets)”が表示されてます。モバイル(スマホ)になっていることを確認した後、青の[save]ボタンを押します。
11. “Where do you want to display the ad?”の表示画面となります。今回入力設定を行った広告ユニットの広告場所を指定する画面です。マウスオーバーすると、説明が表示されます。記事下に配置するため、”After Content”を選んで、[next]ボタンを押します。
Placementsの設定
Wizardを途中で終了したりすると、上の画面は表示されません。その場合は、改めてPlacementを設定します。管理画面左のメニューのAdvanced Adsの下に表示される[Placements]をクリックします。
表示されるPlacements(広告配置)の中から、[After Content]でItemに何も選べばれていない[–not selected–]をクリックし、表示される広告ユニット名から、該当するもの(ここでは”スマホ記事下”)を選びます。
プレースメントの設定後、画面下の青の[Save Placements]ボタンを押して保存します。
After Content(記事下)のPlacementがない場合は、画面下の[New Placement]を押して、新しいプレースメント(広告設置場所指定)を作成し、上のようにitemに該当ユニットを設定します。
以上で設定作業は終了です。
広告設定の表示確認を行う
サイトを表示して、設定通りスマホ画面の記事下に広告が表示されているか確認します。確認後、パソコン画面を表示して、パソコン画面では今回設定したスマホ用の広告は表示されないことを確認します。
記事下に無事に表示されています。
スマホ画面の広告設置で注意すること
注意事項:スマホ画面でページトップに戻るボタンを画面右下に表示している場合は、広告を左寄せにしてボタンと広告が重ならないようにします。下の画像の様に少しスペースがあるとより確実です。
広告とボタンが重なっていると誤クリックを招く原因となります。AdSense ポリシーにも準拠しないため、ボタンを非表示するか広告を左寄せにすることをお勧めします。
ラベル位置の微調整
上の画像で、「スポンサーリンク」と広告の間が少し空いているので、スポンサーリンクのラベルの後に入れていた<br />タグを削除しました。
Advanced Adsを使用すると、パソコン画面の記事下に広告を並べて表示させる”ダブルレクタングル”の設置がカスタマイズなどをせずに設置することができます。(Simplicityの場合は、ダブルレクタングルの広告設置が標準機能として用意されていますが、ほとんどのテーマはダブルレクタングルの設置は、カスタマイズなどをして設置することが多いです。)
プラグインでSTINGER8 記事下ダブルレクタングルを設置する方法
上の記事のダブルレクタングルをAdvanced Adsで設置した場合は、スマホも本記事のようにして設置するとAdvanced Adsで一括して広告の表示や管理を行うことができます。
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