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2019年を振り返って:AdSense関連の主な出来事・ニュース・仕様・ポリシー変更について

2019年を振り返って:AdSense関連の主な出来事・ニュース・仕様・ポリシー変更について

2019年もいよいよ残り数日となりました。2019年は、15年以上の歴史を持つAdSenseの歴史の中でも、数々の大きな変更が行われた年でした。2019年のAdSenseに関連する主な出来事について、時系列順に振り返って紹介します。

AdSense ヘルプフォーラムのプラットフォーム変更

2019年2月から3月にかけて、Google プロダクトフォーラムのプラットフォームが新しいプラットフォームに移行しました。新しいプラットフォームは、機能やUIなどを含めて完全に別の新しいプラットフォームです。日本のAdSense ヘルプフォーラムは3月に新プラットフォームに移行になりました。

AdSense ヘルプコミュニティ

新しいプラットフォームは、AdSenseヘルプのディレクトリー下にあって、ヘルプセンターと並ぶ位置づけになります。(下の画面赤枠部)

AdSense ヘルプコミュニティのページ上部旧プラットフォームは、モバイルサイトは別でしたが、新プラットフォームではレスポンシブ対応で、モバイル端末とパソコンでの表示も統一されました。他のGoogleプロダクトも同時期に新プラットフォームに移行しています。また、旧プラットフォームが運用されていた時に、全く異なる独自のフォーラムプラットフォームを使用していたGoogle広告やアナリティクスなどのプロダクトフォーラムも新プラットフォームに統一されました。

プロダクトエキスパートとして、日々利用していた立場としては、慣れ親しんだ旧プラットフォームから新しいプラットフォームへの移行は、本当に大きな変化でした。

広告ユニットの大幅な仕様変更と新UI導入

2019年春に4月から一部のアカウントで広告ユニット作成のフロー(手順)が変更され、それに基づいてUIも新しくなりました。そして、2019年6月17日「広告ユニットに関する最新情報」が公開され、本格的なロールアウトが開始されました。

主な変更点

  • テキスト広告の廃止・テキスト広告のスタイルの廃止
  • 新しいUIでの広告ユニット作成フロー導入
  • 広告サイズはレスポンシブがデフォルトになる
  • 表示可能な広告がない場合の対応の簡略化
  • 広告ユニット設定テストの廃止
  • 同期コードの作成廃止(同期にする場合には、マニュアルでコードを変更して設定する)
  • 広告ユニット作成時のカスタムチャネルの追加オプションの廃止

関連記事: AdSense 広告ユニットの大幅な仕様変更の導入を開始!

トラフィックの品質による広告配信制限導入

2019年5月24日からポリシー違反の通知やポリシーセンターでは特に何も問題が表示されないにも関わらず、AdSenseの広告が表示されない。または、広告がほとんど表示されないという現象が世界中で多発し、フォーラムに多数の投稿が寄せられました。

本件は、AdSenseの広告配信システムの仕様変更が行われ、トラフィックの品質が確認できない場合(品質の低いトラフィックが多いと判定された場合)や無効操作が行われたとシステムが検知した場合に、アカウント単位で広告配信を制限するというものです。

2019年8月21日にGoogleは広告ネットワークの品質を強化する追加措置が公式に発表されました。当初は何も通知はなかったのですが、発表後、広告配信制限が行われた場合には、通知やポリシーセンターに表示されるようになっています。

広告配信制限が行われると、実質的にはほとんど広告は表示されなくなります。システムが継続してトラフィックをモニターして、トラフィックの品質が改善されたと判定された場合には、広告配信が再開されます。これまでは、アカウント停止などの処分にならない限りは、広告配信がアカウント単位で広告配信が止まることはなかったのですが、2019年5月終わり以降、広告配信制限となるアカウントは多数発生しているようです。AdSenseのトラフィックの取締り強化の施策と言えます。

関連記事: AdSenseでトラフィックの品質が確認できないため広告配信が制限された場合の原因と対処法

AdSense モバイルアプリの廃止

2019年7月15日に、AdSense 公式ブログに、”Upcoming changes to the AdSense mobile experience” という表題の記事が投稿されました。本発表は、AdSenseのモバイル端末向けのアプリを年内に廃止して、よりモバイルに最適化したウェブページを提供する方針を発表したものです。

2019年12月26日の時点で、Google Play StoreではまだAdSenseアプリのダウンロードは可能となっていますが、ほぼ全てのアカウントで、既に動作しなくなっていると認識しています。

モバイル・アプリを廃止して、ウェブでのアカウントページのモバイルでの表示をより適切で利用しやすい表示するレスポンシブ化の作業が行われています。モバイル端末のブラウザーでAdSenseアカウントを表示すると、トップページを含めて、とても見やすい表示になってきています。

パフォーマンスレポートに関しては、まだレスポンシブ化できていませんが、一部ユーザーにベータ版で提供されている新パフォーマンスレポートはレスポンシブ対応になっており、モバイル端末の画面でも見やすい表示になっています。

関連記事: Google AdSense アプリの廃止を発表、モバイル最適化したWebインターフェース提供予定

ポリシー違反と制限対象に2分したコンテントポリシー変更導入

2019年9月30日の夜にAdSense, AdMob, Ad Managerのユーザーアカウントに「ポリシーの更新について」という表題のAdSenseポリシー変更についての通知メールが送信されました。このポリシー変更に関しては、通知メールが送信される1ヶ月少し前の8月28日、公式ブログに”Simplifying our content policies for publishers“(パブリッシャー・サイト運営者向けコンテントポリシーの簡略化)という記事が投稿され、同時期にメールでも通知が行われました。

本ポリシー変更は、従来、違反コンテント(Prohibited Content)としてポリシーで禁止していた事項を、それまでと同様のポリシー違反となるものと広告配信の制限対象となるものに分けたのが特徴です。前者は「Google サイト運営者向けポリシー」、後者を「Google サイト運営者向け制限事項」として定義しています。

制限事項に該当する場合は、ポリシー違反にはなりませんが、広告配信が制限されます。ポリシーが緩くなったというような受け取り方もできなくはないのですが、広告配信が制限された場合には、広告はほとんど表示されなくなります。配信制限の対象が多くなれば、実質的には取締りの厳格化となります。

関連記事: 2019年9月末に行われたAdSenseポリシー変更によるサイト運営者への影響と考察

AdSense 自動広告の大幅な改善、新機能追加

2019年10月8日、Google AdSense公式ブログが、自動広告の新機能と改善(原題:Introducing the new and improved Auto ads)を発表しました。

自動広告に追加された新機能と変更内容の概要

  • 簡単なセットアップ(自動広告のコードの設置は不要)
  • 分かりやすい概要ページ
  • プレビューページ
  • 特定の領域で自動広告の非表示設定
  • 広告掲載数(Ad load)の設定
  • ページの除外
  • 自動広告のパフォーマンスを確認しやすい新レポート機能

自動広告新機能導入によって、UIも大幅に一新されて、運営するサイトのプレビューで自動広告の表示を確認できたり、設定内容を変更した結果についてもリアルタイムで表示によって確認できるなど、大幅な機能向上となっています。自動広告の新機能の導入は、10月から段階的に行われて、現在はほとんど全てのアカウントが利用可能になっていると認識しています。

関連記事: Google AdSense 自動広告 新機能 設置位置や広告数の設定も可能に!

CCPAの対応

2019年11月18日にサイト運営者宛にAdSenseから、”Important updates about the California Consumer Privacy Act (CCPA)”と言う表題の英語のメールが全てのAdSense アカウントに送付されました。本メールは、日本のAdSenseアカウントに対しても英語で送付されています。

さらに11月21日から、AdSenseアカウントにログインすると、バナーで「カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、2020 年 1 月 1 日に施行されます。カリフォルニア州在住のユーザーを対象とするオプションを管理する方法をご覧ください。」とバナーで通知が表示されるようになりました。

CCPAは、米国カリフォルニア州で制定された、カリフォルニア州住民の様々な権利を制定する新しいデータプライバシーの法律です。アメリカの一つの州の法律に準拠するために全世界のアカウントに告知を行い、対応機能を提供するというのは、これまでにないようなことでした。

関連記事: California Consumer Privacy Act (CCPA) のAdSense 対応設定方法

2019年12月、Googleは、YouTubeにおける子供向けコンテンツでのデータの収集方法と利用方法の変更を発表しました。本発表は、児童オンライン プライバシー保護法(Children’s Online Privacy Protection Rule: COPPA)への準拠に対する懸念が米国のFTC(Federal Trade Commission)から提起されていたことに対応するためとYouTubeの発表記事に記載されています。COPPAはアメリカの法律ですが、対応は全世界のYouTubeクリエイターが対象となっています。

CCPAについてのAdSenseの対応、COPPAに準拠するためのYouTubeの変更などは、2018年に執行されたヨーロッパのGDPRに続いて、オンラインでの利用による消費者のプライバシーを保護する動きが世界的に顕著になってきていること、Googleも積極的に対応を加速させていることを表していると解釈することもできます。

その他の主なAdSense関連の出来事・ニュース

ads.txtの警告バナー表示とその影響

2019年5月の後半から、ads.txtを設置していないサイトの運営者のAdSenseアカウントに警告が表示される事が多くなっています。警告が表示されるようになったため、レンタルサーバーなどを利用しているサイト運営者の多くはads.txtの設置を行ったと思われます。

無料ブログの場合は、基本的にブログサービス側でads.txtをルートドメインで設定しない限り対応できないので、警告が表示されてもユーザー側では対応できない状況でした。しかし、Seesaaブログなど一部のブログサービスではads.txtの設定機能を追加して対応するようになってきています。

見方を変えると、AdSenseでads.txtの警告バナーを表示することで、ads.txtの普及を促進する波及効果が広がっていると解釈することもできます。

関連記事: ads.txtを設置しても「要注意」のバナー表示が消えない原因と対処法

関連記事: Seesaa ブログ AdSense用のads.txt の設定方法

ユーザーの身分証明・認証についての対応変更と厳格化

AdSenseの申請を行うと、AdSenseアカウントが作成されます。審査を通過すると、承認されたサイトで、AdSenseによる収益化が可能になります。審査で不承認となった場合でも、アカウントは有効な状態となります。AdSenseのアカウントは、一人一つしか取得が認められていません。有効なアカウントがあるにも関わらず、後から別のGoogleアカウントから申請を行うと、AdSenseアカウントは作成されますが、「既に有効なアカウントをお持ちです」というような文言のメッセージで不承認(審査前に不承認)となります。

最初に申請を行ったAdSenseアカウントから再申請を行えば、問題ないのですが、過去に申請したアカウントにはログインできなくなってしまったり、複数のGoogleアカウントからAdSenseの申請を行って、重複申請で問題が複雑化してしまった場合に、身分証明書を添付してフォームを送信する最後の解決手段が提供されていたのですが、2019年6月頃にこのフォームは廃止となりました。以降、重複申請の問題解決策は、最初に申請を行った有効なアカウントをユーザー自身が見つける以外になくなっています。

AdSenseの収益が基準に達した場合、住所確認を行うためにアカウントに登録されている住所にPINが送付され、PINの認証を行う手続きが発生します。PINが届かない場合は、再発行のリクエストを行いますが、再発行の上限に達してもPINの認証が完了しない場合、2019年10月頃までは、身分証明書をフォームで送付して、認証を行う対処が提供されていました。しかし、2019年11月以降は、身分証明書の送付を行って認証を行う手続きは廃止となりました。

将来、再び、何らかの形でユーザーの認証を行う手続きが提供される可能性はありますが、身分証明書による認証の対応フォームの廃止などが行われたことは、ユーザーの認証などについてもGoogleの対応が厳格化されていることを表しています。

2019年のAdSenseの出来事を振り返って

2019年は、AdSense関連では本当に多くの仕様や機能、サポート環境の変更が行われました。変化に関しては、AdSenseに限ったことではなく、Googleの検索、ウェブマスター関連、Google広告関連でも同様に多くの変更が行われています。サイト運営を取り巻く環境が大きく変化していることを表しています。

この大きな変化の流れは、2020年も続くと見込んでいます。AdSenseに関しても、今後、更に変更が行われると予想しています。2020年のサイト運営、AdSense関連の見通しなどについて、別途、記事を投稿する予定です。

関連記事: 2019年 SEO・ウェブマスター関連の主な出来事・発表・ニュース

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